計算資源の拡大が求められる中、将来の非連続的な発展を実現しうる量子コンピュータに注目が集まっている。実用に資する大規模集積量子コンピュータの実現を世界中が目指しているが、そのハードウェア候補は群雄割拠である。本講演では、小型化にも期待の高いシリコン量子コンピュータについて紹介する。小型化はユースポイントの拡張を実現できるとともに、計算資源そのものの拡張も容易にする。現在の開発状況と将来へ向けての技術課題を整理し、将来展望を述べる。
森 貴洋
産業技術総合研究所, 先端半導体研究センター, 研究チーム長
2006年東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻博士課程修了、博士(工学)。2006~2009年、理化学研究所。2009年より産業技術総合研究所。現在、同・先端半導体研究センター・新原理シリコンデバイス研究チーム、研究チーム長。この間、半導体量子技術および先端ロジックデバイス技術に関する研究開発に従事。文部科学省光・量子フラッグシッププログラム(Q-LEAP)、「シリコン量子ビットによる量子計算機向け大規模集積回路の実現」研究代表者。