Google Quantum AIが2024年12月にWillowチップを初めて公開したものの、Google外部でのアクセスは非常に限られていました。しかし今回、Googleはこの量子プロセッサを影響力の高い研究プロジェクトに使用するため、選ばれた応募者グループにアクセスを提供すると発表しました。選考は、高品質な結果をもたらす可能性があり、重要な科学的成果や画期的な成果を示す可能性のある提案に基づいて行われます。提案書には、プロジェクトがWillowプロセッサを活用するために特別に設計されている点を示すとともに、チームが使用を計画している回路の詳細と測定を期待する観測量についても含める必要があります。提案を提出したい方は、2026年5月15日が提出期限となっており、採択された応募者には2026年7月1日までに通知されます。詳細はGoogle Quantum AIウェブサイトのブログ記事で確認でき、提案書は受付フォームからアップロードできます。
背景
量子コンピュータにおける「量子プロセッサ」は、従来のコンピュータとは異なる原理で演算を行う装置です。従来のコンピュータが0か1の「ビット」で情報を処理するのに対し、量子プロセッサは量子力学の性質を利用します。これにより、特定の問題において従来のコンピュータよりもはるかに高速な計算が可能になると期待されています。
記事で言及されている「回路」とは、量子ビットに対して行う一連の操作や処理の流れを指します。古典的なコンピュータにおける論理回路に相当する概念ですが、量子状態を変化させる操作を含みます。提案書では、この回路の詳細を明記する必要があります。
また、「観測量」とは、量子コンピュータの計算結果として得られる測定値のことです。量子状態は観測するまで確定しない性質があるため、どのような物理量を測定し、どのような結果を期待しているかを具体的に示すことが、研究プロジェクトの妥当性を評価する上で重要となります。
関連する記事としてキングス・カレッジ・ロンドンがGoogleのWillow量子プロセッサへの早期アクセスを確保、計算神経科学研究に活用、Googleリサーチが連続強化学習制御レイヤーを使用して「Willow」量子プロセッサを安定化、Google Quantum AIが、量子エコーアルゴリズムを使用したWillowチップで検証可能な量子優位性を達成もあわせてご覧ください。
2026年4月18日




