Quantinuum Inc.(NASDAQ: QNT)は、2026年6月30日に終了した第2四半期の財務結果を発表しました。本リリースは、17億ドルの総収入を調達した伝統的な新規株式公開(IPO)の完了後、上場企業としてのQuantinuumの初の四半期財務報告となります。
株式公開再編後のQuantinuumのUp-C企業構造により、Quantinuum Inc.に帰属するGAAP純損失は2026年6月5日から2026年6月30日までの期間をカバーしています。経営陣は、転換後・完全希薄化ベースで企業全体を評価しています。以下の表は、2026年第2四半期と前年同期(2025年第2四半期)の主要財務指標をまとめたものです。
| 単位:百万ドル(1株当たりを除く) | 2026年第2四半期 | 2025年第2四半期 | 前年比% |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $8.00 | $2.11 | +279.4% |
| 売上総利益(GAAP) | ($5.15) | ($1.94) | +166.2% |
| 調整後売上総利益(非GAAP) | $4.94 | $1.31 | +276.1% |
| 営業費用 | $563.02 | $53.20 | +958.4% |
| 営業損失 | ($555.03) | ($51.09) | +986.4% |
| GAAP純損失(転換後) | ($596.52) | ($56.92) | +948.0% |
| 調整後純損失(完全希薄化) | ($73.11) | ($49.92) | +46.4% |
| 調整後EBITDA損失 | ($68.31) | ($43.45) | +57.2% |
| GAAP 1株当たり損失(クラスA) | ($1.93) | N/A | — |
| 調整後EPS(完全希薄化) | ($0.28) | N/A | — |
| 現金および短期投資 | $2,106.69 | $762.64* | +176.2% |
*注:基準現金比較は2025年12月31日(7億6,264万ドル)を反映しています。2026年6月30日時点の21億1,000万ドルの残高は、2026年6月に完了した17億ドルのIPOからの純収入を反映しています。
Quantinuumは2026年第2四半期に800万ドルの売上高を計上し、2025年第2四半期の211万ドルと比較して前年比279.4%の増加となりました。トップラインの拡大は、クラウドアクセス、プロフェッショナルサービス、開発者エコシステムツール全体での企業導入の加速によって牽引されました。
GAAP純損失は転換後ベースで5億9,652万ドルとなり、再編と上場によって発生した一時的な非現金株式報酬費用(4億6,459万ドル)、IPO取引費用1,062万ドル、ワラント負債の非現金公正価値調整4,762万ドルに大きく影響されました。非GAAPベースでは:
- 調整後売上総利益は494万ドル(調整後売上総利益率61.7%)に達しました。
- 調整後EBITDA損失は6,831万ドルとなりました。
- 調整後1株当たり純損失(2億6,150万株の調整後株式数で完全希薄化)は0.28ドルでした。
同社は四半期末に現金、現金同等物、短期投資で21億1,000万ドルを保有していました。
Quantinuumは上場企業として初の正式な財務ガイダンスを確立し、2026年通期の売上高を2,800万ドルから3,200万ドルの範囲と予測しています。
- Oracle Cloud Infrastructure(OCI)展開:次世代Heliosシステムを直接OCI AIデータセンター内に展開するOracleとの業界初の戦略的パートナーシップを発表しました。OCI内でオンプレミスで稼働することで、Heliosはハイブリッド量子AIワークロードのためにOCIのコンピュート、ストレージ、ネットワーキング、セキュリティサービスと直接統合できます。
- HPEハイブリッドスーパーコンピューティング:Hewlett Packard Enterpriseとパートナーシップを締結し、科学および産業ワークフローのために、イオントラップ量子処理を高性能コンピューティング(HPC)およびAI環境と組み合わせました。
- グローバル電子機器製造パートナー:将来のQCCDシステムのためのサプライチェーン、システムエンジニアリング、量産製造インフラを共同開発するため、大手グローバル電子機器メーカーと共同開発契約を締結しました。
- CHIPS Act LOI:米国商務省のCHIPS R&D Officeと基本合意書を締結し、国内製造とイオントラップサプライチェーンの回復力を加速します。
- Heliosファイブナイン論理忠実度:新規量子誤り訂正(QEC)コードファミリーを利用したHelios上で、ほぼ「ファイブナイン」(99.999%)の論理量子ビット忠実度を実証しました。
- Sol(2027年)の進捗:Sol(2027年発売予定)のトラップチップが製造から戻り、製品検証試験に入りました。
- Apollo(2029年)の進捗:Apolloの主要アーキテクチャサブシステム全体でプロトタイピングが進みました。
- 開発者エコシステムの拡大:Nexusクラウドプラットフォーム上で180の活発な組織に到達。開発者オンボーディング向けにGuppy Playpondをローンチ。QedmaのエラーサプレッションツールをNexusに統合しました。
- アプリケーションの進展:分子特性計算のための新しい並列量子位相推定アルゴリズムを発明。NVIDIAとFortune 100製薬企業とのAI駆動量子シミュレーションを実証。古典計算の限界を超えた複雑な磁性材料をシミュレーションしました。
本報告に関する詳細情報は、Quantinuumの2026年第2四半期プレスリリースこちら、2026年第2四半期決算説明会トランスクリプトこちら、および同社のSECフォーム8-K提出書類こちらでご覧いただけます。
※訳注:2点補足します。(1)表の「営業費用」は原文の Total costs and expenses で、売上原価(2026年第2四半期は1,031万ドル)を含みます。そのため売上高から営業費用を引くと営業損失に一致します。当サイトで扱う他社の決算記事では、同じ「営業費用」の欄が売上原価を含まない場合があるため、会社をまたいで比べるときは中身が違う点にご注意ください。(2)調整後売上総利益率は61.7%で、前年同期の62.2%からわずかに低下しています。調整後売上総利益そのものは前年比276.1%増ですが、これは売上高が279.4%増えたことによるもので、利益率が改善したわけではありません。
2026年8月12日




