量子コンピュータの方式のうち、いま勢いがあるのはどれか。この問いに一つの答えを出そうとすると、たいてい物差しがすり替わります。話題の多さなのか、研究の動きなのか、市場の評価なのか。どれも「勢い」と呼べますが、単位が違うので足し合わせることはできません。そこでこの企画では、集計日を2026年8月14日にそろえたうえで、三つの角度から同じ問いを数字にして並べます。総合順位は作りません。むしろ、角度を変えると順位が入れ替わること自体が、この分野の現在地を示していると考えるからです。
この媒体が直近に公開した記事のうち、その方式に触れたものの本数。1本の記事が複数の方式に触れていれば、そのどちらにも数える。業界でどれだけ話題になっているかの目安。
まず、直近6か月にこの媒体が公開した記事のうち、その方式に触れたものの本数です。中性原子が73本で最も多く、超伝導が60本、イオントラップが49本と続きます。フォトニックが32本、シリコンスピンが16本、アニーリングが11本、トポロジカルが4本でした。一本の記事が複数の方式に触れていれば、そのどちらにも数えています。ここで先に断っておくと、この数字は「この媒体が取り上げた回数」であって、方式の優劣でも技術的な完成度でもありません。発表の頻度が高い企業が多い方式ほど記事は増えますし、編集部の関心の偏りもそのまま反映されます。話題になっている量の目安、それ以上のものではないと読んでください。



