フォトニック量子コンピュータとは、光の粒子(光子)を量子ビットとして使う量子コンピュータの実現方式の一つです。「フォトニック」とは「光の」という意味で、光ファイバーやレンズなどの光学部品を使って計算を行います。
光は電気信号に比べて熱の影響を受けにくく、既存の通信技術との相性が良いという利点があります。たとえば、インターネットで使われている光ファイバー技術の延長線上で開発できるため、既存のインフラとの統合がしやすいのです。また、超伝導方式のように極低温に冷やす必要がないため、将来的には室温で動作する量子コンピュータの実現も期待されています。
一方で、光子は他の粒子と相互作用しにくいため、光子同士を制御して複雑な計算を行うことが技術的に難しいという課題もあります。現在、複数の企業や研究機関がこの課題を克服するために、さまざまなアプローチで研究開発を進めています。




