超伝導量子ビットとは、電気抵抗がゼロになる「超伝導」という現象を利用して作られる量子ビット(キュービット)のことです。金属を絶対零度に近い極低温(マイナス273度に近い温度)まで冷やすと、電気抵抗がなくなり、電流が一切失われることなく流れ続けるようになります。この特殊な状態を使って、量子コンピュータの計算に必要な「0」と「1」が重なり合った状態を作り出しています。
イメージとしては、とても小さな人工的な回路を、冷凍庫よりもはるかに冷たい特別な冷却装置の中に入れて、そこに電気の流れ方の違いを使って量子的な状態を作り出す、という仕組みです。半導体のチップのように、比較的なじみのある電子回路の技術を応用して作れることから、多くの企業がこの方式を採用しています。
GoogleやIBMなどが開発している量子コンピュータの多くは、この超伝導量子ビットを使ったものです。作りやすく、たくさんの量子ビットを並べやすいという利点がある一方で、非常に低い温度を保ち続ける必要があるため、大掛かりな冷却装置が欠かせないという特徴もあります。


