量子ネットワークとは、量子の性質を利用して複数の量子コンピュータや量子デバイスをつなぎ、情報をやり取りするための通信網のことです。私たちが普段使っているインターネットが電気信号や光信号で「0」か「1」のデータをやり取りするのに対し、量子ネットワークでは光子(光の粒)などに量子の状態をのせて送ります。
量子の世界には「重ね合わせ」や「量子もつれ」といった不思議な性質があり、量子ネットワークはこれらの性質を壊さないように情報を伝える必要があります。たとえるなら、シャボン玉を割らないように隣の部屋までそっと運ぶようなもので、途中で少しでも乱暴に扱うと中身(量子情報)が壊れてしまいます。そのため、専用の技術や装置が必要になります。
この量子ネットワークがうまく実現できれば、離れた場所にある量子コンピュータ同士をつないでより大きな計算をしたり、盗聴されにくい安全な通信(量子鍵配送など)を実現したりできると期待されています。将来のインターネットの次の姿として「量子インターネット」と呼ばれることもあり、世界中の研究機関や企業が実現に向けて研究を進めています。




