イタリアのConsiglio di Stato(第5部)は、Campania RegionとIBM Italiaによる控訴を棄却し、フィッシャーノにあるUniversity of Salernoキャンパス向けの地域量子コンピュータに関する6,120万ユーロの公共入札を無効とした下級行政裁判所の判決を支持した。今回の判決(N. 02397/2026 REG.RIC.、2026年8月26日公表)により、調達プロセスは争点となった締切延長以前の評価段階に差し戻され、地元コンソーシアムであるTea Tek(Rigetti ComputingおよびTreQと提携)が、レースに残る唯一の有効な入札者として残ることとなった。
| [ Campania 6,120万ユーロ量子入札 法的枠組み ] | ||
|---|---|---|
| 訴訟の概要 | 裁判所の判断 | 調達手続きの状況 |
| ・6,120万ユーロ University of Salerno QPU入札 | ・締切延長は違法と宣言 | ・IBMへの落札を正式に無効化 |
| ・Tea TekがIBM Italiaの落札に異議申し立て | ・事後的なシステム障害の抗弁を却下 | ・プロセスを延長前の段階に差し戻し |
| ・ハードウェア入札:Rigetti & TreQ スタック | ・Tea Tekの当初入札を有効として復活 | ・地域裁量権は維持(自動落札はなし) |
この紛争の中心にあるのは、2025年2月にCampania地方行政が認めた入札締切の土壇場での延長である。IBM Italiaはこの延長を利用して書類を提出し、最終的にTea Tekを上回って契約を落札した。
- システム障害を理由とする抗弁の却下:Consiglio di Statoにおいて、Campania Regionは、調達ポータルの技術的障害により締切延長が必要であったと主張した。裁判所はこの抗弁を却下し、元の行政手続きの中で一切記録されていなかった、事後的に許されない正当化であると判断した。
- Tea Tekの当初入札の復活:裁判官らは、Tea Tekが延長期間中に修正入札を提出したことにより当初の提案を放棄したとする主張を退け、Tea Tekの行動を正当な競争戦略であると分類した。
- 訴訟費用:裁判所はCampania RegionとIBM Italiaの両者に対し、5,000ユーロの訴訟費用の支払いを命じた。
今回の判決により、延長された締切以前に期限内で入札を提出した唯一の業者としてTea Tekが残る形となったが、裁判所は契約の即時落札を求めるTea Tekの反訴を明確に退けた。
- 自動落札はなし:イタリア公共契約法典第108条第10項を引用し、Consiglio di Statoは、Tea Tekの提案が適切かつ経済的に有利であるかどうかを評価する完全な裁量権を地方行政が保持していると判断した。
- 想定される結果:Campania Regionは、Tea Tekの提案を評価・受諾することを選択することもできるし、あるいは落札を行わずに入札を全面的に取り消す法定の権利を行使することもできる。
Fanpage.itによるイタリア語の報道はこちらからご覧いただけます。また、Consiglio di Statoによる公式の法的判決はこちらからご確認いただけます。
2026年8月26日



