MIT Quantum Initiative (QMIT)は、Gordon and Betty Moore Foundationからの助成金を受けて、新たな博士研究員フェローシッププログラムを開始した。学際的な量子研究を加速させ、早期キャリア段階における科学的リーダーシップを育成することを目的としたこのプログラムでは、2026年の第1期生をMIT内の各研究室——Research Laboratory of Electronics (RLE)、MIT Lincoln Laboratory、MIT-Harvard Center for Ultracold Atoms、そしてDepartments of PhysicsおよびEECS——に配置している。
| [ QMIT博士研究員フェローシッププログラム概要 ] | ||
|---|---|---|
| イニシアチブの運営体制と助成金 | 2026年第1期生の規模 | 主要な学際領域 |
| • Gordon and Betty Moore Foundationの支援を受ける | • 選抜された早期キャリアフェロー9名 | • ハードウェア対応型量子誤り訂正(QEC) |
| • QMIT学部長:Prof. Danna Freedman | • 博士号取得校:Yale、Harvard、Princeton、KAIST、Oxford | • 中性原子ツイーザーアレイおよび空洞QEDネットワーク |
| • MITにおけるQMIT責任者:研究担当副学長 Ian Waitz | • 次回応募サイクル:2026年秋(2027~2028年度向け) | • AI駆動型トポロジカル材料および超高速センシング |
2025年12月に戦略的な学内イニシアチブとして設立されたQMITは、基礎的な量子物理学と新興の技術応用とを橋渡しすることを目的として本フェローシップを設計した。第1期生となる9名のフェローとその研究テーマは以下の通りである:
- Kaavya Sahay(博士号:Yale/受け入れ教員:Hengyun Zhou):低オーバーヘッドなフォールトトレラント量子計算、ハードウェア対応型量子誤り訂正(QEC)符号設計、カスタマイズされたデコーダ、および近未来の物理アーキテクチャ向けに構築された論理演算に注力する。
- Neng-Chun (Allen) Chiu(博士号:Harvard/受け入れ教員:Martin Zwierlein):量子シミュレーション向けの中性原子ツイーザーアレイを発展させ、超低温分子系のためのレーザー冷却・捕捉技術を探求する。
- Mehmet Tuna Uysal(博士号:Princeton/受け入れ教員:Vladan Vuletić):スピン-光子インターフェースと、テレコム波長帯の量子ネットワークおよび量子光生成のために中性原子プロセッサと結合した光共振器を研究する。
- Mytraya Gattu(博士号:Penn State/受け入れ教員:Senthil Todadri):理論的多体物理学とAIを活用した機械学習を組み合わせ、強相関トポロジカル量子物質を研究する。
- Hyunsoo Ha、Charlotte König、Kiryang Kwon、Zhiyang Zeng、Ivan Zhigulin:その他のフェローとして、理論的な量子多体ダイナミクス、分子イオンの精密センシング、超低温エルビウム/リチウムを用いた量子シミュレーション、磁性状態のテラヘルツ超高速制御、および2次元モアレ材料における単一光子放出体の研究をそれぞれ推進する。
QMITは2027~2028年度の学年次コホートに向けて、2026年秋に応募を開始する予定である。
MIT Newsによる公式プログラム発表はこちらから、フェローのプロフィールはMIT Quantum Initiative Portalのこちらからご覧いただける。
2026年8月31日



