qLDPC(量子LDPC符号)とは、量子コンピュータの計算ミスを見つけて直すための「誤り訂正」の仕組みの一つです。量子ビットはとてもデリケートで、周りの熱や電磁波などのわずかな影響でエラー(誤り)が起きやすい性質があります。そこで、複数の量子ビットをうまく組み合わせて、少数のエラーが起きても元の正しい情報を復元できるように工夫した「符号」が使われます。
「LDPC」は元々、携帯電話やインターネット通信などで使われている古典的な誤り訂正技術の名前で、「低密度パリティチェック(Low-Density Parity-Check)」の略です。少ない手間で効率よくエラーを検出・修正できることが特徴で、これを量子コンピュータ向けに応用したものがqLDPCです。
現在主流のサーフェスコードという誤り訂正方式は仕組みが分かりやすい一方、正しい情報を守るために非常に多くの量子ビットを必要とします。qLDPCはより少ない量子ビットで同程度の訂正能力を実現できる可能性があるとされ、将来大規模な量子コンピュータを作る上で重要な技術として、研究開発が進められています。




