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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:30(日本時間)
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資金調達・M&A

国際投資家の支援によりDiraqが1500万ドルの資金調達に成功

要約

量子コンピュータ用チップを開発するスタートアップDiraqが1500万ドルの資金調達を完了し、米国やシンガポールから新規投資家を迎えました。同社は既存のシリコン半導体技術を活用した量子チップを開発しており、2029年までに最初の製品をリリースし、2033年までに実用的な量子コンピュータの実現を目指しています。創薬や材料工学など様々な分野への応用が期待されています。

量子コンピュータ用チップの開発に焦点を当てたスタートアップDiraqが、1500万ドルの資金調達を完了しました。今回の資金調達ラウンドには、米国とシンガポールからの新規投資が含まれ、ICM Global FundsとMorgan Creek Digitalが新たに投資家として加わりました。既存投資家としてMain Sequence、Uniseed、NewSouth Innovations、Quantonationが参加しています。

Diraqは、シリコンプロセッサの製造に使用されるものと同様の技術を用いて設計された量子コンピューティングチップを開発しています。同社は2029年までに最初の量子製品をリリースし、2033年までに商業的に実用的な「フォールトトレラント」量子コンピュータの実現を目指しています。今回の1500万ドルの調達は、昨年の3300万豪ドル(2200万米ドル)のシリーズAラウンドの拡大と、2022年に調達した3000万豪ドル(2000万米ドル)に続くものです。また同社は最近、国防省の量子プログラムを通じた取り組みも開始しました。

この新規投資は、Diraqの国際展開を支援することを目的としています。量子コンピュータの開発により、現在のスーパーコンピュータの能力を超えるアルゴリズムの実行が可能になると期待されており、創薬、農業、材料工学、エネルギー転送などの分野への応用が見込まれています。この資金調達は、スケーラブルで商業的に実現可能な量子システムの実現を目指すシリコンベースの量子コンピューティング技術の発展に貢献します。

背景

本記事で登場する「フォールトトレラント」は、量子コンピュータにおいて計算過程で生じるエラーを自動的に検出し、修正する機能を持つ状態を指します。量子ビットは非常に不安定で、外部のノイズにより計算結果が壊れやすいという課題があります。フォールトトレラント技術が実現すれば、このエラーを克服し、信頼性の高い計算が可能になり、商業的に実用的な量子コンピュータの基盤となります。

また、「スケーラブル」は、システムの規模を容易に拡大できる性質を意味します。量子コンピュータでは、量子ビットの数を増やすことで計算能力を高める必要がありますが、単純に数を増やすだけでは制御が困難になるケースがあります。スケーラブルな技術とは、既存のインフラや手法を拡張しながら、より多くの量子ビットを統合し、大規模なシステムを構築できる設計を指します。

さらに、「シリコンベースの量子コンピューティング技術」とは、半導体産業で長年培われてきたシリコンプロセッサの製造プロセスや材料を活用した量子チップの開発手法です。既存の製造設備や技術資産を活用できるため、量産体制の構築やコスト削減において有利なアプローチとされています。

関連する記事としてDiraqがシリコンスピン量子ビットロードマップ加速に向けサンタモニカにエンジニアリングHubを開設、Diraq、シカゴのIQMP On-Ramp Hubに初の米国量子ラボを開設、Diraqが米国インフラ事業を拡大、カリフォルニア州パロアルトに本社を開設もあわせてご覧ください。

2025年7月8日

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