IQM(アイキューエム)は、フィンランドに本社を置く量子コンピュータ開発企業です。超伝導方式の量子コンピュータを自社で設計・製造しており、欧州を中心に研究機関や企業と協力しながら、実用的な量子コンピュータの実現を目指しています。特に、ハードウェアだけでなく、制御ソフトやシステム全体を一貫開発する点が特徴です。フィンランド技術研究センター(VTT)と共に欧州初の50量子ビット超伝導量子コンピュータを完成させ、ドイツのDATEVとは20量子ビット機を用いた業務最適化の実証も行っています。
量子コンピュータと聞くと、IBMやGoogleのような米国企業を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、欧州ではIQMが中心的な役割を果たしています。同社はドイツやフィンランドの研究機関・企業と連携し、実際に量子コンピュータを設置して、金融や業務最適化などの応用研究を進めています。また、教育用の小型量子コンピュータ「IQM Spark」も提供しており、普及にも力を入れています。日本やブラジルへの販売も決まり、国際展開を加速させています。
初心者にとっては、量子コンピュータ業界の全体像を捉えるうえで、このような欧州の企業を知っておくと役立ちます。IQMは、超伝導方式という主要な技術の一つを担い、米国勢に対抗する代表的な企業です。さらに、NVIDIAのフレームワーク採用や誤り訂正の共同開発など、先進的な取り組みでも存在感を示しています。


