Alice & Bobは、フランスのパリに拠点を置く量子コンピュータのスタートアップ企業です。「キャット量子ビット(cat qubit)」と呼ばれる量子ビットを開発していることで知られています。この名前は、量子暗号や量子情報理論でよく使われる「アリスとボブ」という二人の登場人物に由来しています。
キャット量子ビットは、量子誤り訂正の負担を大幅に減らせる可能性がある技術です。キャット量子ビットの名前は、生きている状態と死んでいる状態が重なった「シュレーディンガーの猫」に由来します。超伝導回路の共振器に閉じ込めたマイクロ波の2つの状態を、0と1として使います。量子ビットの誤りには0と1が入れ替わる「ビット反転」と、位相がずれる「位相反転」の2種類がありますが、キャット量子ビットはビット反転がほとんど起きないように作られています。残る位相反転だけを誤り訂正符号で直せばよいので、1つの論理量子ビットを作るのに要る物理量子ビットを大きく減らせると期待されています。同社は、この技術を使って実用的な量子コンピュータを実現することを目指しています。
業界内では、Alice & Bobは「誤り訂正に強い量子ビット」という独自のアプローチで注目を集めています。まだ開発段階ですが、誤り訂正に要る量子ビットを減らす方法として、研究者や投資家の関心を集めています。




