10月8日の米国市場では、量子コンピュータ関連10銘柄のうち上昇したのは1銘柄、下落したのは9銘柄で、平均では-5.24%となりました。ほぼ全面安の展開で、下落幅は大きい銘柄で10%を超えるなど、セクター全体が大きく売られる一日でした。
最も下落が大きかったのはArqitで、前日比-18.27%の終値18.43ドルでした。4日続けての下落で、この日の下落率は突出しています。Xanaduも-8.24%と大きく下げ、終値は4.12ドルでした。こちらは2日続落で、前日の-11.26%に続く下落です。Infleqtionも-4.12%と下落し、9日続けて下げる展開となっています。ArqitとXanadu、Infleqtionの下落は、当サイトの記事では説明がつきません。この日は5%以上下げた銘柄がArqit、Xanadu、Quantinuumの3つあり、業界全体が下向きに動いた日でした。
一方、個別のニュースが報じられた銘柄も下落しました。D-Waveは前日比-4.07%の終値14.60ドルで、2日続落です。同社はQuantumCTがニューヘイブンに4,500平方フィートのイノベーション本部を開設し、コネチカット量子回廊の拠点とするという発表が前日にありました。IonQは-4.57%の終値39.45ドルで、こちらも2日続落でした。DARPAがAtom Computing、Diraq、IBM、IonQを量子ベンチマーキング・イニシアチブ(QBI)の最終ステージC検証に選定したというニュースがこの日報じられています。Quantinuumは-6.11%の終値41.52ドルで、2日続落です。Jülich Supercomputing CentreのベンチマークがQuantinuum、IBM、IQMハードウェア全体で量子誤り訂正プリミティブを評価したという報告が前日に出ています。
前日までの値動きとの関係では、下落した9銘柄のうち多くが続落でした。Quantum Computing Incは10日続けて下落し、この日も-2.23%でした。IQMとRigettiはそれぞれ2日続落でした。一方、唯一上昇したのはHorizon Quantumで、前日比+0.99%の終値16.31ドルでした。前日は-6.43%と下落しており、反発となっています。
目立たなかった銘柄としては、Quantum Computing IncやIQM、Rigettiが挙げられます。これらの下落率は2〜3%台で、平均の-5.24%よりも小さく、全体が大きく下げる中でも値動きは限定的でした。また、Horizon Quantumが上昇したことは、この日のセクター全体の下落の中では異彩を放っています。
この日の動きは、個別のニュースが報じられた銘柄でも下落しており、業界全体が同じ向きに動いた日だったと言えます。特に5%以上下落した銘柄が3つある一方で、上昇した銘柄が1つだけという偏りが目立ち、セクター全体に弱いムードがあったことをうかがわせます。ただし、この流れが今後も続くかどうかは、現時点では判断できません。

