発表の内容
米国商務省の国立標準技術研究所(NIST)は2026年10月8日、ホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)のマイケル・クラツィオス局長による報告書『Science: A New Golden Age』の勧告と原則への支持を発表しました。この取り組みは、政府全体で米国の重要かつ新興技術における優位性を確保し、科学的発見を加速し、実世界の技術展開を推進し、米国の産業基盤を再構築することを目的としています。
NISTは、測定科学と標準を担当する米国の主要機関として、基礎的発見と産業能力の橋渡しをする立場にあります。NISTはこのイニシアチブに対して、主要な技術領域を網羅する広範なデータリポジトリ、相互運用性を促進するデータ標準の専門知識、世界クラスの物理テストベッドを提供します。
NIST長官のコメント
NIST長官のアービンド・ラマン氏は、「我々の貢献は、米国の経済競争力と国家安全保障に不可欠な重要技術における米国のリーダーシップを推進するというNISTの確固たるコミットメントを反映しています。NISTの独自の資産と専門知識を活用し、科学的ブレークスルーを永続的な産業・技術力に変換するための基礎的な測定技術と標準インフラを提供します」と述べています。
提供されるリソース
NISTは、スーパーインテリジェンス(SI)駆動の発見を支援する高品質でオープンアクセスのデータセットとリポジトリを開発・ホストしています。具体的には、材料・製造リソースとして、積層造形ベンチマークテストシリーズ(AM-Bench)、NIST JARVIS計算材料データベース、NIST材料データリポジトリなどがあります。これらを活用することで、先進材料や次世代製造プロセスの設計、テスト、展開を加速することができます。
また、NISTは科学研究を支援するデジタル・技術インフラとして、NIST公開データリポジトリや、国立技術情報サービス(NTIS)を通じた国家技術報告図書館を提供しています。これらのシステムは、重要な製造やサイバーセキュリティの課題に対応するデータセットや技術リポジトリへのアクセスを可能にし、スーパーインテリジェンス駆動の信頼できるモデルを構築するための基準を確立します。
ジェネシス・ミッションへの参加
NISTは、米国の旗艦的なSI-for-scienceプログラムであるジェネシス・ミッションへの参加の一環として、ジェネシス・ミッション・コンソーシアムに連邦機関パートナーとして参加する予定です。NISTはその技術的専門知識と官民パートナーシップを活用し、バイオテクノロジー、量子科学、材料設計・発見などの高インパクトな重点分野での能力を向上させます。
NISTは、オープンアクセスの高品質なデータと標準を提供し、主要産業全体で官民パートナーシップを構築することで、米国の科学事業の基盤を強化し、長期的な産業・技術力の確保に貢献するとしています。
どう見るか
今回の発表では、NISTがホワイトハウスの報告書への支持を表明し、具体的なリソースや参加予定のプログラムが示されました。示されたデータリポジトリはNISTがすでに開発・公開しているもので、コンソーシアムへの参加は「予定」とされています。予算額や実施スケジュールは本資料には記載がありません。




