戦略的提携の拡大を発表
メルセデス・ベンツとNVIDIAは、次世代の運転支援システムおよび自動運転システムを共同開発するため、戦略的パートナーシップを拡大すると発表しました。この提携により、メルセデス・ベンツの自動車工学と安全性に関する専門知識、および「MB.OS」オペレーティングシステムと、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングとAI技術を組み合わせます。
両社のコメント
メルセデス・ベンツ・グループAGの取締役で、開発・調達担当最高技術責任者のイェルク・ブルツァー氏は、「NVIDIAは自動運転における当社にとって最も重要な戦略的パートナーです。両社は、メルセデス・ベンツとして西側諸国向けでは初となる都市部のポイントツーポイント運転支援システムを共同開発しました」と述べています。その上で、「今回の提携拡大は重要なマイルストーンであり、長年にわたって築いてきた相互信頼を反映したものです。両社はさらなる先駆的なイノベーションを道路にもたらし、メルセデス・ベンツに期待される高い安全基準を維持しながら、お客様に最高の自動運転体験を提供することを目指します」とコメントしています。
NVIDIAの自動車部門担当バイスプレジデントであるアリ・カニ氏は、「アクセラレーテッドコンピューティングは、車両に世界を理解し、複雑な運転状況を推論する知能をもたらします」と述べています。さらに、「メルセデス・ベンツは、この変革に必要なエンジニアリングの卓越性と安全性への取り組みをもたらします。両社はNVIDIA Hyperionを基盤に、その知能とフルスタックの安全性を道路にもたらし、自動運転を日常の現実にすることを目指しています」と語っています。
技術的な内容
メルセデス・ベンツのMB.OSオペレーティングシステムは、新しい運転機能と無線(OTA)アップデートをサポートし、NVIDIA Hyperionの車載コンピューティングおよびセンサーアーキテクチャと連携します。NVIDIA Alpamayo Stackは、AI推論機能を備えたフルスタックの運転ソフトウェアを提供し、都市部のポイントツーポイント運転支援、アクティブセーフティ、自動駐車をサポートします。NVIDIA Halosは、冗長性とガードレールを追加する並列安全スタックを含め、メルセデス・ベンツの安全基盤を強化します。これらの技術は、高度な運転支援と、ロボリムジンを含む将来のSAEレベル4アプリケーションの開発をサポートします。
他の分野での協力
自動運転以外にも、メルセデス・ベンツは車両工学シミュレーションや、デジタル生産エコシステム「MO360」内でNVIDIAの技術を活用しています。これには仮想プランニングからAIベースのアプリケーションまでが含まれます。両社は、グローバルな生産ネットワーク全体の効率性、柔軟性、品質をさらに向上させるため協力しています。
どう見るか
今回の発表では、メルセデス・ベンツとNVIDIAが戦略的パートナーシップを拡大し、次世代の自動運転システムを共同開発することが公表されました。両社の技術スタックを統合することで、高度な運転支援機能と将来のSAEレベル4アプリケーションの開発を目指すということです。
発表は、提携拡大で組み合わせる技術としてNVIDIA Hyperion、Alpamayo Stack、Halosを挙げていますが、これまでの協業から何が新たに加わるのか、どの車種にいつ搭載するのかは示していません。




