量子コンピューティング企業のAlice & Bobは、2026年半ばまでに100名の新規従業員を採用する計画を発表しました。この人員拡大は技術開発とビジネス拡大を支援することを目的としており、現在の従業員数をほぼ倍増させることになります。
採用計画では、物理学、量子誤り訂正、ファームウェアとソフトウェア開発、機械学習、量子ハードウェアインフラストラクチャーの分野における科学者、エンジニア、技術者など、90の技術職を対象としています。残りの10名はビジネスおよび管理職向けです。この人員拡大は、同社の1億ユーロ(1億1,800万ドル)のシリーズB資金調達と、ナノファブリケーションクリーンルームを備えたパリの量子研究所の開設に続くものです。
同社のスケールアップフェーズは、2030年までに産業用の実用規模の量子コンピュータを提供するというロードマップに沿ったものです。Alice & Bobは、同社の創設者が開発したキャットキュービット技術を専門としています。同社のバレンタイン・ザッティ人事・文化担当副社長は、分野横断的な協力に重点を置いた新しい労働市場を創出していると述べています。
背景
記事では「キャットキュービット技術」や「量子誤り訂正」といった専門用語が登場します。キャットキュービットは、光子などの光の粒子の状態を利用して情報を扱う量子ビットの一種です。通常の量子ビットに比べ、外部のノイズによる影響を受けにくく設計されており、安定した計算の実現を目指しています。
また、「量子誤り訂正」とは、量子計算中に生じやすいエラーを自動的に検出し、修正する仕組みを指します。量子状態は非常に繊細なため、計算過程で誤りが発生しやすくなります。この技術により、長期間にわたる複雑な計算でも正確な結果を得られるようにします。
さらに、「ファームウェア」とは、ハードウェアの動作を直接制御する低レベルのソフトウェアです。量子コンピュータの物理的な部品を適切に動かすために必要不可欠な基盤技術となります。これらの要素は、実用規模の量子コンピュータを実現するために連携して機能します。
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2025年9月17日



