IonQは、アラブ首長国連邦(UAE)のテクノロジーイノベーション研究所(TII)量子研究センターとの2023年に締結された契約を更新しました。この契約により、TIIはイオントラップ方式とすべての量子ビット間の接続性を特徴とするIonQの36量子ビット量子コンピュータ「IonQ Forte」への継続的なアクセスが可能となります。このパートナーシップは、TIIの変分量子アルゴリズムを含むハイブリッド量子古典アルゴリズムの研究を支援し、科学技術分野におけるUAEのグローバルリーダーとしての地位向上を目指しています。
TIIは、物理システムのシミュレーション、量子画像処理、金融ポートフォリオの最適化、基底状態エネルギーなどの量子システムの特性推定といった応用分野でIonQの技術を活用しています。また、この協力関係は、古典的データを量子状態にアップロードする効率的な方法の開発にも焦点を当てており、化学、材料科学、その他の分野における研究を促進しています。
IonQの最高収益責任者であるリマ・アラメディンは、TIIがIonQの能力を継続的に信頼していることの価値を強調しました。TIIのリーディング主任研究員であるレアンドロ・アオリタ教授は、量子研究の発展とUAEのイノベーションにおけるリーダーシップの維持におけるIonQ Forteの重要性を強調しました。
背景
イオントラップ方式は、電磁場を用いてイオンを真空空間に浮かび上がらせ、そのイオンの内部状態を量子ビットとして利用する技術です。イオントラップ方式の特徴として、すべての量子ビット間の接続性が可能である点が挙げられます。これは、任意の2つの量子ビットが直接相互作用できることを意味し、複雑な量子演算の実行において柔軟性をもたらします。
変分量子アルゴリズムは、古典コンピュータと量子コンピュータを組み合わせたハイブリッド量子古典アルゴリズムの一種です。この手法では、量子コンピュータが生成する状態の評価を行い、その結果に基づいて古典コンピュータがパラメータを最適化します。このプロセスを繰り返すことで、物理システムのシミュレーションや基底状態エネルギーの推定といった課題の解決を目指します。
基底状態エネルギーは、量子システムが取り得る最も低いエネルギー状態の値を指します。化学や材料科学などの分野において、分子や物質の安定性や反応性を理解する上で重要な指標となります。TIIは、IonQ Forteを用いてこれらの特性推定を行うことで、科学技術分野における研究の促進を図っています。
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2025年1月28日



