Quantum Brilliance、CyberSeQ、LuxProvideは、ポスト量子暗号(PQC)に準拠した量子セキュア暗号化手法について協力していくことで基本合意書を締結したと発表しました。この提携では、量子コンピュータによる攻撃に耐えうる、認証された真性乱数を使用するアルゴリズムに焦点を当てます。この協力関係は、PQCの実装、統合、大規模な検証のためのフレームワークを開発することを目指しています。
この協力体制では、量子物理学的測定から真性乱数を生成するQuantum Brillianceの仮想量子処理ユニットを使用します。CyberSeQはこれらの数値を特殊なPQCアルゴリズムに統合し、その統計的品質、エントロピー、認証可能性を評価します。検証はLuxProvideのMeluXinスーパーコンピュータ上で実行されます。Quantum Brillianceのダイヤモンドベースの量子アクセラレータは室温で動作し、データセンターでの並列展開をサポートします。
認証された乱数の使用は、NISTおよび欧州機関によるPQC標準の重要な構成要素です。この提携は、改ざん耐性のある将来性のあるITセキュリティソリューションを開発するためのフレームワークとして機能することを目的としています。Quantum Brillianceの欧州責任者であるMark Mattingley-Scottは、この協力は近い将来のサイバーセキュリティへの重要な一歩だと述べています。
背景
ポスト量子暗号(PQC)は、将来の量子コンピュータが従来の暗号を解読する脅威に対抗するために開発される暗号技術です。量子コンピュータは並列計算能力が極めて高いため、現在広く使われている公開鍵暗号の安全性を脅かす可能性があります。PQCはこの脅威に耐えうる新しいアルゴリズムを指します。
認証済み乱数は、生成過程に不正な干渉がないことを証明できる乱数のことです。サイバーセキュリティにおいて、予測不可能な乱数は鍵の生成などに不可欠ですが、その真性や品質が保証されていないとセキュリティ上の脆弱性になります。今回の提携では、量子物理学的測定から得られる真性乱数を用いることで、この認証性を高めます。
ダイヤモンドベースの量子アクセラレータは、ダイヤモンドに含まれる欠陥(窒素-空孔中心など)の量子状態を利用して計算を行うデバイスです。従来の量子コンピュータが極低温環境を必要とするのに対し、この技術は室温で動作可能であり、データセンターなど既存のインフラでの並列展開が容易という特徴があります。これにより、PQCの実装や検証をより現実的な環境で行うことが可能になります。
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2025年10月1日




