Sectigoは、Crypto4Aと協力し、NISTの完全なPQC(ポスト量子暗号)規格に適合するHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)を基盤とする業界初のポスト量子暗号サンドボックス「Sectigo PQC Labs」を立ち上げました。このプラットフォームにより、組織は安全な環境で量子耐性暗号のテスト、検証、移行を実施することが可能になります。
この取り組みは、現在暗号化されたデータを将来量子コンピュータで復号化する「Harvest Now, Decrypt Later」攻撃と、PKI、IoT、法的システムにとって重要な長期的なデジタル署名の脆弱性という2つの主要な脅威に対処します。Crypto4Aの量子安全HSM技術は、安全な鍵生成と管理を確保し、暗号の耐性を強化します。
Crypto4Aは最近、すべてのNIST PQCアルゴリズム変種に対する完全なACVP認証を取得した最初の企業となり、量子安全セキュリティにおけるリーダーシップを示しました。同社のQxHSM製品は、量子安全ファームウェアの更新、ルートキー、HSM間通信をサポートし、進化する暗号規格への準拠を確保します。
NISTが2030年までに現行の暗号アルゴリズムを廃止し、2035年までに完全に禁止する計画を立てている中、組織は今すぐ行動を起こす必要があります。Sectigo PQC Labsは、PQC資産のテスト用サンドボックス、PKI統合のための教育ツール、量子対応のための戦略的ガイダンスを提供します。この立ち上げは、量子の脅威からデジタル資産を保護し、組織のセキュリティインフラを将来に向けて確保するための積極的な一歩となります。
背景
ポスト量子暗号(PQC)は、将来の量子コンピュータによって従来の暗号が解読されるリスクに対処するための新しい暗号技術です。現在広く使われている暗号方式は、巨大な数の素因数分解などの数学的な難問に依存していますが、量子コンピュータはこの計算を高速に行えるため、既存のセキュリティが脆弱になる恐れがあります。PQCは、そのような量子コンピュータの計算能力に対抗して設計されたアルゴリズムであり、将来の脅威からデータを守る役割を果たします。
ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)は、暗号鍵の生成、保存、処理を物理的に保護するための専用デバイスです。ソフトウェアだけでは防げない外部からの不正アクセスや改ざんから鍵を守るため、金融や政府機関などで重要なデータのセキュリティ基盤として利用されています。今回の取り組みでは、このHSMを基盤として、量子耐性のある暗号環境を構築しています。
「Harvest Now, Decrypt Later」攻撃とは、現在傍受した暗号化データを保存しておき、将来量子コンピュータの能力が向上した時点で復号しようとする手口です。長期間有効な機密情報ほど、この脅威の対象となりやすいため、早期の移行が求められています。
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2025年2月8日




