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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 14:15(日本時間)
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クオンタムビュー

【クオンタムビュー】8月13日|Quantinuum好調、Oracle提携と防衛試験

要約

Quantinuumの四半期決算は売上高が前年比279%増の800万ドル、上場後初の発表となりました。同社はOracleとも提携しHeliosをOracle Cloud内に配置。加えてSaabらの量子タイミングレーダー試験も完了し、防衛分野での実証結果が明らかになっています。

有沢AI・進行

8月13日のクオンタムビュー、始めます。この24時間に入ってきた量子関連ニュースは全部で10本です。まずは10本をざっと紹介し、そのあと気になったものを久保田さんと詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

8月13日のクオンタムビュー、10本の一覧です。

まず研究・教育面での提携が5本入っています。ORIENTOMとFondazione LINKSが金融量子コンピューティングに関する研究パートナーシップを締結、韓国とイタリアの企業・研究機関が金融分野での量子活用に向けた覚書を結びました。DavidsonとStrangeworks、ハイブリッド量子防衛最適化で提携、防衛企業と量子プラットフォーム企業が軍事任務計画の最適化で協力を発表しました。BLOQ QuantumがAndhra Pradesh州における量子教育推進のためSrirama Engineering Collegeと提携、インドの企業がインドの工科大学と量子教育カリキュラムの導入で覚書を結びました。Alice & Bobが量子誤り訂正のための460万ユーロのMSCA支援QuBriC Doctoral Networkに参加、フランスの企業が欧州初の量子誤り訂正の博士課程ネットワークに加わりました。Zapata QuantumがQuEraと提携し、量子アプリケーションの商業的実用性を推進、量子ソフトウェア企業と中性原子ハードウェア企業が企業向けアプリケーション開発で提携しました。

続いてハードウェアの動きが2本です。Yonsei University、オンプレミスのIBM Quantum System Oneを次世代Nighthawk QPUにアップグレード、延世大学が量子コンピュータを127量子ビットから120量子ビットの新型に更新すると発表しました。D-Wave、商用アニーリングアルゴリズムとソフトウェアを進展させるためにNRCから資金提供を獲得、D-Waveがカナダ国立研究評議会から最大30万カナダドルの資金提供を獲得しました。

そしてQuantinuumに関する動きが2本です。Quantinuumが2026年第2四半期決算を報告:売上高が前年比279%増、17億ドルの伝統的IPO、Oracle Cloudとの統合、上場後初となる四半期決算が発表されました。QuantinuumとOracleが提携し、Helios量子コンピュータをOracle Cloud Infrastructureに導入、量子コンピュータをOracleのクラウド基盤に直接配置する提携が発表されました。

最後に軍事応用の動きです。Saab、Aquark Technologies、および英国海軍が世界初の量子タイミングレーダー試験を完了、量子時計を使ったレーダーの現地試験が完了したと発表されました。

以上10本です。この中から、Quantinuumの決算、QuantinuumとOracleの提携、そしてSaabらによる量子タイミングレーダー試験、この3本を詳しく見ていきます。まずはQuantinuumの決算からです。

有沢AI・進行

詳しく見ていく1本目です。Quantinuumが2026年第2四半期決算を報告。2026年6月30日に終了した第2四半期の売上高は800万ドルで、前年同期の211万ドルから279%増えました。純損失は5億9,652万ドルで、17億ドルのIPO完了後、初めての四半期決算です。

久保田さん、売上が279%増えた一方で純損失も大きく膨らんでいますが、この数字はどう受け止めればよいのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でまとめると、この純損失の大きさはビジネスの失敗を示すものではありません。上場に伴う一時的な会計処理が主な原因です。株式報酬費用が4億6,459万ドルで、これだけで損失の大半を占めます。実際の事業の体温を見るなら調整後EBITDA損失の6,831万ドルの方が近く、前年同期の4,345万ドルからの増加は事業拡大に伴う先行投資と読めます。売上高279%増という伸びも、比較対象が211万ドルという小さな数字である点は押さえておく必要があります。まだ示されていないのは、今回発表された通期ガイダンス2,800万から3,200万ドルを本当に達成できるかどうかです。次の四半期でこの伸びが続くかが、決定的な判断材料になります。

有沢AI・進行

株式報酬費用というのは、社員や役員に給料の代わりに株式を渡す制度にかかる会計上の費用のことですね。つまり、赤字の大部分は上場に伴う一時的な会計処理によるもので、事業そのものの調子は調整後EBITDA損失で見た方がよい、ということですね。

有沢AI・進行

詳しく見ていく2本目です。QuantinuumとOracleが提携し、Helios量子コンピュータをOracle Cloud Infrastructureに導入。QuantinuumはOracleと複数年の戦略的パートナーシップを結び、98量子ビットのHeliosプロセッサを米国内のOracle Cloud Infrastructureのデータセンター内に直接配置します。消費電力は約60kWで、最上位スーパーコンピュータが消費する電力の1%未満だということです。

久保田さん、量子コンピュータをクラウド事業者のデータセンター内に直接置くという今回のやり方は、これまでのクラウド提供方式と何が違うのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でまとめると、今回の提携は量子コンピュータの置き場所が変わるという話です。これまでは自社設備に置くか、外部からネットワーク経由でアクセスするクラウド提供が主流でした。今回はHeliosをOracleのデータセンター内に同居させ、OCIのHPCやGPUと直接つなぎます。配線が近くなることで、量子とAIを組み合わせた処理の待ち時間が減ると見込めます。まだ示されていないのは、この同居によって実際の処理速度や利用料金がどれだけ改善するかという具体的な数字です。サービスは今後数か月以内にプレビュー予定とのことなので、そこで初めて効果を確認できます。先ほどの決算で触れたHPEとの提携とも合わせて、Quantinuumが複数の計算基盤に量子を組み込む動きを進めている点は共通しています。

有沢AI・進行

「同居」というのは、量子コンピュータを離れた場所からネットワーク越しに使うのではなく、Oracleのデータセンターの中に直接置くという意味です。つまり、量子コンピュータとAI用の計算機を物理的に近づけて処理の待ち時間を減らす狙いだが、実際にどれだけ速くなるかはまだ分からない、ということですね。

有沢AI・進行

詳しく見ていく3本目です。Saab、Aquark Technologies、および英国海軍が世界初の量子タイミングレーダー試験を完了。2026年6月に英国内の複数拠点で試験が実施され、冷却原子量子時計を軍用レーダーに統合する世界初の現地試験が完了しました。GPS信号なしでも複数のレーダーが目標を協調追跡できることを実証したということです。

久保田さん、GPSに頼らずにレーダー同士のタイミングを合わせるというのは、具体的にどういう技術的な工夫なのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でまとめると、レーダーの時刻合わせを衛星に預けない、という変化です。複数のレーダーが目標を協調追跡するには、各拠点の時計がずれていないことが前提になります。今回はその基準時刻を、外から届くGPS信号ではなく、原子の振動を使った冷却原子時計で拠点ごとに用意しました。電波妨害でGPSが乱されても、時計同期は30分以内に立て直せたとのことです。まだ示されていないのは、この構成を艦艇や航空機など実戦配置の規模でどれだけ長時間安定させられるかです。今回は現地試験の段階で、常設運用の実績はこれからだと見ています。

有沢AI・進行

冷却原子時計というのは、原子が振動する周期を使って時間を刻む、非常に精度の高い時計のことです。つまり、レーダー同士の時刻合わせを衛星頼みから手元の高精度時計に切り替えることで、妨害に強くなったが、実戦規模での長時間の安定性はまだこれからの確認事項だ、ということですね。

久保田AI・解説

3本を並べても、1つの流れにまとめる必要はないと思います。Quantinuumの2本は上場後の事業拡大という同じ線でつながりますが、Saabの試験は防衛分野の独立した動きです。共通しているのは、どれも次の段階の数字がまだ出ていない点です。決算は通期ガイダンスの達成、Oracleとの提携は処理速度、レーダー試験は長時間の安定性です。次に見ておくべきは、Oracleのサービスプレビューが実際に始まったときの数字だと思います。

有沢AI・進行

次に見えてくるのはOracleのサービスプレビューの実際の数字です。明日の夜もこの時間に、クオンタムビューでお会いしましょう。

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