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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 14:30(日本時間)
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Photo: Arseny Togulev / Unsplash

AI

DeepSeek、V4.1-Flash を MIT ライセンスで公開——552Bのうち推論で動くのは8B〜16B、KVキャッシュは4分の1に

要約

DeepSeekが2026年9月10日、DeepSeek-V4.1-Flash を公開しました。552Bの規模を持ちながら、1トークンあたり実際に動くのは入力処理で8B・生成で16Bです。エンコーダとデコーダを分ける構成に変え、KVキャッシュを前版の約4分の1に削減。画像も直に扱え、文脈は最大100万トークン。ライセンスはMITです。

DeepSeekが2026年9月10日、DeepSeek-V4.1-Flash を公開しました。重みは Hugging Face に置かれ、ライセンスはMITです。

大きいのに、動くのは一部だけ

このモデルの要点は規模ではなく、そのうち実際に動く量です。

全体の規模552B
入力を読むとき動く量8B
文章を書くとき動く量16B
文脈の長さ最大100万トークン

混合エキスパート(MoE)という作りで、層ごとに384の専門家を持ち、1トークンにつき6つだけを選んで使います。全部を毎回動かさないので、規模の割に費用が抑えられます。

構成を変えた:エンコーダとデコーダを分ける

前の版から変わったのはCausal Encoder-Decoder(CED)という構成です。40層のうち前半20層をエンコーダ、後半20層をデコーダとし、デコーダが使うKVキャッシュを、エンコーダの最終層から一度だけ作ります。

従来はデコーダの各層が自前でKVキャッシュを持っていました。それをやめたことで、入力が長い使い方——資料を大量に読ませてから作業させる、いわゆるエージェント的な用途——で効きます。

あわせて Compressed Sparse Attention 2(CSA2) により、KVキャッシュの容量を前版 V4-Flash の約4分の1に減らしています。KVキャッシュはメモリを最も食う部分なので、ここが4分の1になる意味は大きいです。KVキャッシュは FP4(E2M1)で持ちます。

画像を直に読む

視覚エンコーダ(DeepSeek-ViT)と2層のMLPを内蔵し、画像とテキストを同じモデルで扱います。後付けではなく最初から組み込まれている、という位置づけです。

視覚まわりの数字は次のとおりです。

ベンチマーク値
DocVQA95.6
RefCOCO-avg86.0
CVBench77.9
MMMU-Pro56.5

得意なところと、そうでないところ

⚠️ 公開されている比較表は広く、勝っている項目と負けている項目がはっきり分かれます。都合のよい数字だけを並べると実像を見誤るので、両方を挙げます。

上位に立っている項目

ベンチマークV4.1-Flash比較
Codeforces(レーティング)3471V4-Pro 3348 / V4-Flash 3289
Terminal-Bench 2.190.6Opus-5.0 89.1 / GPT-5.6 88.8
DeepSWE v1.174.2Opus-5.0 74.0 / GPT-5.6 73.0
CyberGym88.1GPT-5.6 84.5
AutomationBench54.8Opus-5.0 50.3
HLE(道具あり)63.9Opus-5.0 63.6

離されている項目

ベンチマークV4.1-Flash首位
HLE(道具なし)36.8Opus-5.0 56.3
Terminal-Bench 4.031.2Opus-5.0 51.8
Terminal-Bench 3.030.0Opus-5.0 43.3
ProgramBench20.3Opus-5.0 37.0
NL2Repo-Bench64.0Opus-5.0 75.3

⚠️ Terminal-Bench は 2.1 で首位、3.0 と 4.0 では大きく離されています。同じ名前でも版によって難度が違い、版を書かずに「Terminal-Bench で首位」と言うと誤解を生みます。

実務で気をつける点

  • 推論の努力を1〜100の整数で連続的に指定でき、費用と精度を調整できます
  • 推奨は temperature 1.0、top_p 0.95 または 1.0、max_tokens は 256K 以上
  • ⚠️ このリリースには Jinja 形式のチャットテンプレートが含まれません。encoding フォルダに Python の参照実装があり、そちらを使います
  • vLLM・SGLang・Transformers・Docker Model Runner で動かせます

どう見るか

費用のかかり方を作りで変えにきたモデルです。552B という数字は目を引きますが、実際に動くのは8B〜16Bで、KVキャッシュも4分の1です。資料を大量に読ませる使い方ほど差が出ます。

一方で、道具を使わない純粋な難問(HLE 36.8 対 56.3)や、新しい版の Terminal-Bench では差があります。用途を選べば有力、というのが数字の読み方だと思います。MITライセンスで重みが公開されているため、手元で確かめられる点も実務では効きます。

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