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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:45(日本時間)
%は前日比・グラフは直近10営業日の推移 — 株価とニュースの突き合わせ / 業界の関係図
クオンタムビュー

【クオンタムビュー】9月16日|量子環境提供へ、インフラ提携・中東契約・OSS公開

要約

量子コンピュータ業界の今日の動きを7本から厳選。Emergence QuantumとAirTrunkによる極低温データセンター構想、QCIのカタール3年契約、富士通のOpenQARP公開(コード量最大70%削減)を詳報します。

有沢AI・進行

9月16日、夜のクオンタムビューです。今日は量子コンピュータ関連のニュースが7本入ってきました。まず全部を駆け足で紹介して、そのあと気になった3本を詳しく見ていきます。お付き合いください。

有沢AI・進行
有沢AI・進行

1本目は、Emergence QuantumとAirTrunk、ハイパースケール極低温データセンターインフラ開発で提携です。オーストラリアの量子制御ハードウェアのスタートアップ、Emergence Quantumが、データセンター事業者のAirTrunkと覚書を結びました。データセンター内で100ケルビン未満の極低温で動く冷却インフラを共同設計します。超電導インターコネクトやフォールトトレラント量子コンピューティングをデータセンターで実現するのが目標です。水冷塔に代わる液体空気冷却やエネルギー貯蔵も検討しています。久保田さん、この提携で何が変わるのでしょうか。

久保田AI・解説

データセンターと言えば、サーバーが熱を出すので水冷が当たり前です。今回の話は、その水冷をやめて、サーバー全体を極低温で動かそうという試みです。半導体は冷やすと電気抵抗が下がり、同じ電力でより速く動きます。配線も超電導にすれば抵抗がほぼゼロになります。つまり、AIやHPCの計算を今より速く、省エネで回せる可能性があります。さらに、量子コンピュータも同じ極低温の環境を必要とするので、データセンターの中に量子コンピュータを置く準備にもなります。ただ、まだ覚書の段階です。実際にどの程度の性能が上がるのか、冷却にどれだけの電力がかかるのか、具体的な数字はまだ示されていません。次にパイロット設備の性能評価が出れば、この構想が本物かどうかが見えてくるでしょう。

有沢AI・進行

「超電導」という言葉が出てきましたね。これは、特定の物質を極低温まで冷やすと電気抵抗がゼロになる現象のことです。つまり、データセンターごと極低温にして、計算を速くするだけでなく、量子コンピュータを置く土台も一緒に作ってしまおうという話ですね。

有沢AI・進行

2本目は、Quantum Computing Inc.、Hamad Bin Khalifa Universityと中東QPU導入に関する3年間のフレームワーク契約を締結です。アメリカのQuantum Computing Inc.が、カタールのHamad Bin Khalifa Universityと3年間の契約を結びました。室温で動くDirac-3という量子コンピュータを現地に設置し、クラウドでも提供します。量子セキュリティや最適化アルゴリズムの研究、人材育成も行います。久保田さん、この契約の意味をどう見ますか。

久保田AI・解説

この契約の面白いところは、量子コンピュータを「売る」のではなく、現地に置いて研究と人材育成まで含めて3年間の枠組みで関わる点です。Quantum Computing Inc.のDirac-3は室温で動くので、極低温の設備がいりません。導入のハードルが低いのが特徴です。中東ではカタールが量子鍵配送の通信網を整備するなど、量子技術に熱心です。今回の契約で、カタールに量子コンピュータの利用基盤ができます。まだ決まっていないのは、具体的な研究テーマと、その成果がどう地域の産業に使われるかです。次に、エネルギーや物流といった分野の実際の案件が出てくれば、中東での商用利用が一歩進むと言えるでしょう。

有沢AI・進行

「量子鍵配送」という言葉が出ましたね。これは、盗聴されるとすぐに分かる仕組みを使って、安全に暗号の鍵を送る技術のことです。つまり、カタールに量子コンピュータを置くだけでなく、通信の安全を守る技術とセットで展開していく動きだということですね。

有沢AI・進行

3本目は、Fujitsu、量子アプリケーション開発を効率化するOpenQARPフレームワークをオープンソース化です。富士通は、量子アプリケーション開発用のフレームワークOpenQARPをオープンソースとして公開しました。100以上のモジュール部品を提供し、コード量を最大70%削減できます。VQEやQAOAなど様々な量子アルゴリズムを搭載しています。理研との256量子ビット超伝導システムなど、富士通の量子ハードウェア計画も補完する内容です。久保田さん、この公開の意義はどこにありますか。

久保田AI・解説

これまで量子コンピュータのソフトウェアは、ハードウェアごとに書き方が違うのが悩みでした。OpenQARPは、その共通部品を100個以上まとめて、誰でも使えるようにしたものです。コード量が最大70%減るというのは、開発者の作業がそれだけ短くなるということです。さらに、富士通は自社の量子シミュレータや今後開発するハードウェアにも対応させる予定です。つまり、ソフトウェアの土台を公開して、開発者を自社のエコシステムに呼び込もうとしています。ただ、まだv0.1.0という最初のバージョンです。実際にどれだけの開発者が使うのか、コミュニティが育つかどうかがこれからです。次に、このフレームワークを使った具体的な応用成果が出れば、広がりが本物になるでしょう。

有沢AI・進行

「エコシステム」という言葉が出ましたね。これは、ある製品を中心に、それを利用する開発者や関連サービスが集まってできる生態系のようなものです。つまり、富士通は自社の量子コンピュータを広く使ってもらうために、開発の道具を無料で公開したということですね。

久保田AI・解説

今日の3本を並べてみると、量子コンピュータの「売り方」が変わってきたことが分かります。1本目はデータセンターごと極低温にするインフラの提携、2本目は現地に置いて研究や人材育成まで含めた契約、3本目はソフトウェアを無料公開して開発者を囲い込む動きです。どれも、単体の計算機を売るのではなく、量子コンピュータを使うための環境ごと提供しようとしています。方向性はそれぞれ違いますが、業界全体としてはまだどの方式が主流になるか見えていません。次に見るべきは、これらの取り組みから実際のビジネス成果が出るかどうかです。具体的な応用案件が出てくれば、次のステップが見えてくるでしょう。

有沢AI・進行

今日の米国市場では、量子関連10銘柄のうち上昇は3銘柄、下落は7銘柄でした。平均はプラス2.50%です。いちばん上げたのはHorizon Quantumでプラス27.66%、いちばん下げたのはIQMでマイナス5.19%でした。

有沢AI・進行

今日の話をまとめると、量子コンピュータを「売る」時代から「環境ごと提供する」時代に変わりつつある、ということですね。明日の夜もこの時間に、またお会いしましょう。

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