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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 12:30(日本時間)
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Photo: Maxence Pira / Unsplash

半導体

NVIDIA、RTX PRO 5500 Blackwell を掲載——84GB・1398GB/sで最大600W、演算性能と価格は非公表

要約

NVIDIAがRTX PRO 5500 Blackwell Workstation Editionを製品ページに掲載しました。84GB GDDR7・帯域1398GB/s・最大600Wで、GPUを2つに分けるMIGに対応します。ただしCUDAコア数もTFLOPSも価格も発売日も示されておらず、速さは判断できません。

NVIDIAが RTX PRO 5500 Blackwell Workstation Edition を製品ページに掲載しました。84GB GDDR7・帯域 1398GB/s・消費電力は最大 600W です。出荷時期は「近日リリース予定」で、日付は示されていません。

公表されている数字

NVIDIAの製品ページに載っている値だけを並べます。

メモリ84GB GDDR7(ECC付き)
帯域1398GB/s
最大消費電力最大600W
接続PCIe Gen5 x16
映像出力DisplayPort 2.1b ×4(最大)
Tensorコア第5世代
RTコア第4世代
映像符号化NVENC 第9世代 ×3/NVDEC 第6世代 ×3
4:2:2H.264・HEVC で対応
MIG(GPU分割)2インスタンス
冷却空冷(RXM形状では液冷も)
発売近日リリース予定(日付なし)

系列の中でどこに座るのか

⚠️ RTX PRO の机上向けは型番が込み入っています。同じ系列に「5000」と「5500」が並び、5000には48GB版と72GB版があります。並べて見ないと位置が分かりません。

製品メモリ最大消費電力
RTX PRO 6000 Blackwell Workstation96GB600W
RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q96GB300W
RTX PRO 5500 Blackwell Workstation84GB最大600W
RTX PRO 5000 Blackwell48GB または 72GB300W
RTX PRO 4500 Blackwell Workstation32GB200W
RTX PRO 4000 Blackwell24GB145W
RTX PRO 4000 Blackwell SFF24GB70W
RTX PRO 2000 Blackwell16GB70W

5500は5000と6000のあいだに入りました。注目すべきは電力です。

⚠️ 5000(72GB・300W)から5500(84GB・600W)へは、メモリが12GB増えるのに対し、電力は2倍になります。これは同じ設計の小さな延長ではなく、別の階級の製品と見るべきです。6000 Workstation(96GB)と同じ600Wの枠に入っており、上限の電力を使い切る側に置かれています。

一方で、6000には300Wに抑えたMax-Q版がありますが、⛔ 5500に相当する低電力版は掲載されていません。電力に制約のある筐体では、いまのところ選べません。

MIGが2つ、という意味

MIG(Multi-Instance GPU)は、1枚のGPUを電気的に分離した複数のGPUとして扱う仕組みです。5500は2インスタンスに分けられます。

これはデータセンター向けの機能で、机上向けのカードに載っているのが特徴です。NVIDIAはこのカードを「ラックに搭載するワークステーション」向けと位置づけており、1枚を2人・2つの仕事で分け合う使い方を想定していると読めます。

⚠️ 2という数は多くありません。NVIDIAはMIGの説明で「as many as seven instances(最大7つまで)」と書いており、データセンター向けの製品はそこまで分けられます。5500の2分割は、分けられること自体に意味があるという段階です(MIGの説明)。

映像まわりは3基ずつ

符号化器(NVENC)と復号器(NVDEC)をそれぞれ3基積み、4:2:2のH.264とHEVCに対応します。

4:2:2は色情報を横方向に半分だけ間引く形式で、放送や業務用カメラの収録で広く使われています。これを直接扱えると、編集前の変換が要りません。符号化器が3基あるので、複数の書き出しを並行させられます。

⛔ 言えないこと

一次情報だけでは、このカードがどれだけ速いのかは分かりません。NVIDIAの製品ページには次の数字がいずれも載っていません。

  • CUDAコア数
  • Tensorコア・RTコアの個数
  • AI TOPS、FP4・FP8のTFLOPS
  • 単精度(FP32)のTFLOPS
  • メモリのバス幅
  • 価格
  • 発売日(「近日」とのみ)
  • vGPU対応の有無、NVLinkの有無

⚠️ つまり、いま比較できるのは「メモリの量」「帯域」「電力」の3つだけです。「84GBで600W」という骨格は分かりますが、その電力で何が返ってくるのかは、数字が出るまで判断できません。当サイトも実機を動かしていないので、性能については何も申し上げられません。

帯域の1398GB/sは、メモリの容量と合わせて読むと意味があります。84GBを1398GB/sで読み切るのに約60ミリ秒かかる計算です。大きなモデルを丸ごとメモリに載せて繰り返し読む使い方では、この値が上限を決めます。

どう見るか

「大きなモデルを1枚に載せきる」ことを、電力と引き換えに押し進めたカードです。84GBという容量は、96GBの6000に手が届かない場合の選択肢になります。

ただし、5000(72GB)との差は容量で12GB、電力では2倍です。⚠️ 12GBのために300W追加する価値があるかは、演算性能の数字が出てから判断すべきで、いまの公表内容では決められません。発売日も価格も示されていないので、比較検討に入れるのはもう少し先になります。

製品ページはこちら、系列全体の一覧はこちらです。数値は2026年9月17日に確認しました。

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