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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 12:45(日本時間)
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Photo: Arseny Togulev / Unsplash

AI

Xiaomi、1兆パラメータの「MiMo-V2.6-Pro」をMITで公開——前版から大きく伸び、他社の最上位とは試験ごとに勝ち負け

要約

XiaomiのMiMoチームが、総パラメータ1.02T(使うのは42B)のMiMo-V2.6-Pro-RLと、309B(15B)のFlash-RLをMITライセンスで公開しました。100万トークンを扱い、テキスト・画像・動画・音声に対応します。同社の表では前の版から大きく伸び、Claude Opus 5には14試験中3勝1分10敗、GPT-5.6 Solには8勝7敗です。

Xiaomi の MiMo チームが、大規模言語モデル MiMo-V2.6-Pro-RL と MiMo-V2.6-Flash-RL を Hugging Face で公開しました(2026年9月21日、協定世界時)。どちらも重みが公開され、ライセンスは MIT です。テキスト・画像・動画・音声を1つのモデルで扱い、扱える長さ(コンテキスト長)は 100万トークン です。

公表されている数字

MiMo-V2.6-Pro-RLMiMo-V2.6-Flash-RL
構造疎な MoE(専門家の混合)疎な MoE
総パラメータ1.02T(1兆200億)309B
1トークンあたりに使うパラメータ42B15B
層(全体 / 局所注意 / 全体注意)70 / 60 / 1048 / 39 / 9
専門家(全体 / 使う数)384 / 8256 / 8
コンテキスト長100万トークン100万トークン
扱えるものテキスト・画像・動画・音声同じ
ライセンスMITMIT

画像は 6億8,100万パラメータの視覚エンコーダ、音声は 3億800万パラメータと 1億2,700万パラメータの2つのエンコーダで読み込みます。次の7トークンをまとめて予測する小さな下書き用の層(5層)も載せ、生成を速めています。

Pro は「シリーズの旗艦」、Flash は「効率とのバランスをとった版」と位置づけられています。

性能:同社が載せた比較表

モデルカードには、コード・エージェント・サイバーセキュリティ・画像を使うエージェントの4分野で、自社の前の版(MiMo-V2.5 Pro)と他社のモデルを並べた表があります。主なものを抜き出します。

試験V2.6 ProV2.6 FlashV2.5 ProClaude Opus 5GPT-5.6 SolClaude Fable 5
DeepSWE v1.171.967.919.074.073.070.0
ProgramBench26.526.012.537.025.033.0
AutomationBench v1.0.653.152.316.050.345.846.2
Toolathlon-Verified76.973.649.180.674.977.9
Terminal Bench 4.034.928.81.549.039.942.4
Terminal Bench 2.189.987.665.289.188.884.3
OSWorld-Verified82.080.8-83.483.086.0
JobBench62.061.225.065.745.457.4
ExploitBench47.925.316.670.078.578.0

読みどころ

前の版からの伸びが大きい。 コードの修正を自律的に進める DeepSWE は、V2.5 Pro の 19.0 から V2.6 Pro で 71.9 に、ターミナル操作の Terminal Bench 4.0 は 1.5 から 34.9 に上がっています。

Pro と Flash の差は小さい。 Flash は使うパラメータが Pro の約3分の1(15B と 42B)ですが、DeepSWE で 67.9、Terminal Bench 2.1 で 87.6 と、多くの試験で Pro に近い数字です。差が大きいのはサイバーセキュリティで、ExploitBench は Pro 47.9 に対して Flash 25.3 です。

他社の最上位と比べると、勝ち負けは試験によります。 表で数字が並ぶ14の試験のうち、V2.6 Pro が Claude Opus 5 を上回るのは AutomationBench・Terminal Bench 2.1・MiMo VisualCoding の3つで、Agents' Last Exam は同点、残る10は下回ります。GPT-5.6 Sol とは15の試験で8勝7敗です。サイバーセキュリティの攻撃系の試験(ExploitGym・ExploitBench・SEC Bench Pro)では、他社のモデルとの差がはっきり残っています。

表には MiMo Code Bench・MiMo Cyber Bench・MiMo VisualCoding という自社の名前が付いた試験も含まれます。CyberGym と MiMo Cyber Bench は他社のモデルの数字が載っていません。

学習のしかた

シリーズの説明の中心は強化学習です。コード・エージェント・画像・サイバーセキュリティを分野ごとに分けず、1回の強化学習でまとめて学習させた(同社は「You Only RL Once」と呼んでいます)としています。1ステップあたり 1,568 の課題について 16 通りずつ解かせる、大きな規模で回しているとのことです。

合否だけでは合格した解答どうしの良し悪しを比べられないため、同じ課題に対する複数の解答を比べて採点する仕組み(Groupwise Reward Synthesis と Groupwise Advantage Redistribution)を入れ、より短い手順・少ないトークンで解く方向へ寄せているといいます。

動かすには

どちらも SGLang と vLLM での動かし方が示されています。Pro は SGLang の例で2台のサーバーにまたがる構成、vLLM の例で8枚の GPU への分割、Flash は vLLM の例で4枚への分割です。重みのほか、Xiaomi の API(Xiaomi MiMo Open Platform)や OpenRouter などでも提供されています。

どう見るか

1兆パラメータ級のモデルを MIT ライセンスで出したこと自体が、公開モデルとしては大きな選択です。同社の表を見る限り、V2.6 Pro は前の版から大きく伸び、一部の試験では他社の最上位モデルに並ぶか上回ります。一方で、攻撃系のセキュリティ試験や Terminal Bench 4.0 などでは差が残っており、「すべてで並んだ」とは言えません。Flash が Pro に近い数字を出している点は、手元の設備で動かす側にとって実用的な意味があります。

モデルカードは MiMo-V2.6-Pro-RL と MiMo-V2.6-Flash-RL(Hugging Face)、技術レポートは 同ページの PDF にあります。

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