こんばんは。9月28日のクオンタムビューです。今日は、この分野のニュースが2本入ってきました。まずはすべてのニュースをかいつまんでご紹介して、そのあと気になるものを詳しく見ていきます。どうぞお付き合いください。
今日の1本目は、半導体の基本と、量子コンピュータでの役割をまとめた半導体とは?。2本目は、計算の仕組みそのものが変わるという視点から量子コンピュータの現状を論じた二世紀にわたる道のりがQuantum Computingを不可避にしたです。この中から、まず1本目の半導体の話を詳しく見ていきます。
1本目、半導体とは?です。半導体は、電気を通す導体と通さない絶縁体の中間の性質を持つ物質で、電気の流れを細かく制御できます。量子コンピュータでは、シリコンの中で電子のスピンを使うスピン量子ビットや、極低温で動く制御回路の素材として欠かせません。実際、Diraqとimecは300mmの製造ラインで作った8量子ビットのアレイを、QuoblyはSTMicroelectronicsの300mmラインで作ったチップを動かしています。久保田さん、半導体が量子コンピュータの両方の部分で重要だというのは、どういうことなんでしょうか。
有沢さん、そうですね。このニュースのポイントは、量子コンピュータの「頭脳」と「手足」の両方に、既存の半導体工場の技術が使えるという点です。つまり、量子ビットそのものを作る材料としても、それを動かす制御回路としても、半導体が使える。これは、量子コンピュータを一から作るのではなく、今あるシリコン工場の設備をそのまま流用できる可能性を示しています。まだ示されていないのは、この技術で作った量子ビットが、どのくらい長い間、安定して計算を続けられるかという点です。次に、例えば論理量子ビットを動かすところまで実証されれば、この流れは決定的になるでしょう。
今の話で、スピン量子ビットという言葉が出てきましたね。これは、電子が持つ「スピン」という性質を使って0と1を表す、量子ビットの一種です。つまり、半導体の技術で量子コンピュータの部品が作れる可能性がある、ということですね。
続いて2本目、二世紀にわたる道のりがQuantum Computingを不可避にしたです。この記事は、量子コンピュータが従来のコンピュータの高速版ではなく、問題の解き方そのものを変える仕組みだと論じています。現実には、エラーを訂正するための負担が大きく、実用的な計算には従来のコンピュータとの組み合わせが欠かせないとしています。久保田さん、従来のコンピュータとどう組み合わせていくのか、ポイントを教えてください。
有沢さん、この記事が言っているのは、量子コンピュータがすべてを置き換えるわけではない、ということです。むしろ、エラー訂正の負担が大きいからこそ、計算の難しい部分は量子に、全体の調整は従来のコンピュータに任せるという分業が、当面の現実的な姿になります。2026年現在、実用性を測る指標は量子ビットの数だけではなく、システム全体の性能に移っているという指摘は重要です。まだ示されていないのは、この分業を効率よく動かすための、古典コンピュータとの間のデータのやり取りの速度です。この速度が飛躍的に上がれば、量子コンピュータの実用化が一気に進むでしょう。
今の話で、エラー訂正という言葉が出てきましたが、これは計算中に起こる誤りを、予備の情報を使って自動的に直す仕組みのことです。つまり、量子コンピュータは単独で動くのではなく、従来のコンピュータと役割を分け合いながら進化していく、ということですね。
今日の2本を並べてみると、半導体という具体的な材料の進歩と、計算の仕組み全体をどう変えるかという大きな議論が、同時に進んでいることが分かります。これらは無理に1つの流れにまとめるより、別々の層で起きている変化として見るのが正確でしょう。次に注目すべきは、半導体で作った量子ビットが、実際にエラー訂正の仕組みの中で動くところまで実証されるかどうかです。これが出れば、今日の2本の話がようやくつながります。
最後に、今日の米国市場です。2026年9月25日の終値で、10銘柄のうち上昇が6、下落が4でした。平均はプラス0.55%で、いちばん上げたのはArqitのプラス6.40%、いちばん下げたのはXanaduのマイナス2.35%でした。
久保田さん、今日もありがとうございました。半導体と全体の仕組み、どちらの進展も楽しみですね。明日の夜も、この時間にクオンタムビューでお会いしましょう。


