こんばんは、クオンタムビューです。10月3日、今夜も量子コンピュータの動きを3本お届けします。まず全体を簡単にご紹介して、気になったものを詳しく見ていく構成です。
まず、【寄稿】日本語だけで一から育てた小さな言語モデル「nobidog」――自社のGPUで学習し、社内で使い始めました。次に、Quantum Machinesとは?。そして、【クオンタムマーケット】10月2日|量子関連10銘柄、上昇3・下落7、平均-0.61%の3本です。この中から、nobidogの記事、Quantum Machines、市場の動きを詳しく見ていきます。まず1本目です。
【寄稿】日本語だけで一から育てた小さな言語モデル「nobidog」――自社のGPUで学習し、社内で使い始めました。blueqatが日本語の文章だけを読ませて一から学習した約12億パラメータの言語モデル「nobidog1b」を、自社のGPUで学習し、社内で使い始めたという発表です。開発から約1か月、学習に約16日かかったそうです。久保田さん、この取り組みは業界の何を変えるのでしょうか。
この発表の意義は、言語モデルを外部のモデルに頼らず自前で育てられることを示した点です。通常は公開モデルを土台にしますが、nobidogはゼロから日本語だけで学習しています。これで、モデルの内部を把握したまま、自社のGPUで動かせる選択肢が広がります。まだ示されていないのは、ベンチマークの結果です。同じ規模のモデルと比較した数値が出れば、実用性が明確になります。次に7B級への計画も発表されていますが、それが自社のGPUだけでできるかは未知数です。
パラメータというのは、モデルが学習で調整する数値のことで、多いほど表現力が高いとされます。つまり、nobidogは小さいながらも自前で育てられるという実証であり、今後のベンチマーク結果が鍵になる、ということですね。
Quantum Machinesとは?。Quantum Machinesは量子ビットを正確に動かすための制御システムを開発する企業で、量子コンピュータの「神経系」に相当します。パルスのタイミングや強さをナノ秒単位で制御するハードウェアとソフトウェアを提供し、様々な方式に対応します。量子コンピュータを開発する企業の半数以上が顧客だということです。久保田さん、この制御技術はなぜ重要なのでしょうか。
制御技術は量子コンピュータの性能を左右します。量子ビットは非常に敏感で、わずかなノイズで壊れてしまうため、パルスを正確に送る必要があります。Quantum Machinesは特定の方式に限らず、超伝導方式やイオントラップ方式など様々な方式に対応できる汎用的な制御システムを目指しています。これで、量子誤り訂正の実現に近づく可能性があります。まだ示されていないのは、大規模な量子ビットでの実証です。数万量子ビット規模で動作するかが次のポイントです。
パルスというのは、量子ビットを操作するための短い電気信号や光の信号のことです。つまり、Quantum Machinesは量子コンピュータの性能を左右する制御技術で、大規模な量子ビットでの実証が次の鍵になる、ということですね。
【クオンタムマーケット】10月2日|量子関連10銘柄、上昇3・下落7、平均-0.61%。10月2日の米国市場では、量子コンピュータ関連10銘柄のうち上昇が3、下落が7で、平均は-0.61%でした。最も上昇したのはHorizon Quantumで+5.83%、最も下落したのはD-Waveで-4.77%です。久保田さん、この値動きは業界の何を反映しているのでしょうか。
市場の値動きは、個別企業のニュースに反応している面があります。D-Waveはベータプログラム開始などのニュースがあったのに下落しました。一方、Horizon Quantumは上昇しましたが、理由は記事では説明されていません。全体として下落傾向の中、上昇した銘柄の理由がはっきりしないので、市場の動きはまだ読みにくい状況です。次に、各社の技術的な進展や発表が、株価にどう影響するかを見ていく必要があります。
ベータプログラムというのは、製品を正式公開する前に、一部の利用者に試してもらう仕組みのことです。つまり、今日の市場は下落傾向で、上昇した銘柄の理由がはっきりしないため、今後の発表に注目が必要だ、ということですね。
今日の3本は、言語モデルの自前開発、制御技術の重要性、市場の動きと、ばらばらに見えますが、共通しているのは「量子コンピュータを実用化するための基盤技術が進んでいる」ことです。nobidogは計算資源を自前で持つことの意義を示し、Quantum Machinesは制御の精度向上が鍵だと示しました。市場はまだ反応が鈍いですが、次に、各社がベンチマークや大規模実証の結果を出せば、状況が変わってくるでしょう。
今日の米国市場では、量子関連10銘柄のうち上昇3、下落7、平均は-0.61%でした。最も上げたのはHorizon Quantumの+5.83%、最も下げたのはD-Waveの-4.77%です。
久保田さんの解説を受けて、今夜は量子コンピュータの基盤技術の進展が感じられる夜でした。明日の夜もこの時間に、またお会いしましょう。


