2026年8月25日、Perplexityが「Portable Computer」を発表しました。同社の公式X(旧Twitter)への投稿で明らかにされたものです。最初の対応ハードウェアはNVIDIA DGX Sparkだとしています。投稿の時刻は同日15時10分(協定世界時)です。
同社の投稿によると、Portable Computerは「Perplexity Computer」の完全にローカルな版です。ローカルとは、クラウド上のサーバーではなく手元の機器で処理を行うことを指します。投稿では、オーケストレータLLM、サブエージェントLLM、エージェントハーネスという実行環境(ランタイム)がまるごと手元のハードウェアで動く、と説明されています。オーケストレータLLMは、複数のAIに仕事を割り振る司令塔役の大規模言語モデルです。サブエージェントLLMは、その下で個別の作業を担うモデルを指します。エージェントハーネスは、AIが道具を呼び出したり作業を進めたりするための土台となる仕組みです。同社は、クラウドへの依存が無い(No cloud dependency)としています。
ここが、単に「モデルを手元で動かす」話とは違う点です。当サイトは同じ週に、手元でモデルを動かす動きを3本扱いました。Unsloth、Qwen3.8-Flash-Nextを75GBのRAMで動かすGGUF版を公開、ArduinoがボードでLLMを動かせる新製品「VENTUNO Q」を発表、FreeToken、手元のPCでMoEモデルを動かす実行系をarXivで公開の3本です。いずれもモデルそのものを動かす話でした。今回の発表は、モデルだけでなく、司令塔と道具立てを含む実行環境ごと手元に置く、という言い方になっています。エージェントを動かす土台については、寄稿記事【寄稿】プロンプトはいらなくなる―自己改善ループが量子アプリを変えるでもハーネスを取り上げています。
ここからは、正直にお断りしておきたい点です。当サイトは2026年8月27日時点で、Perplexityの公式サイトにアクセスを試みました。しかし公式の製品ページとブログはHTTPステータス403が返り、本文を読めませんでした。403はアクセスが拒否されたことを示すものです。そのため、本記事で内容を確認できたのは、公式Xの投稿の範囲にとどまります。
公式ページには、対応ハードウェア、Windowsへの対応時期、動作するモデルの名称、提供対象となる契約プラン、クレジットの扱いなどの記載があるとされます。ただし当サイトはその本文を直接確認できていません。したがって、これらの具体的な内容については本記事では書きません。読者の方が確認される場合は、Perplexityの公式発表を直接ご覧いただくのが確実です。
価格は公表されていません。2026年8月27日時点で、当サイトが確認できた情報の範囲では、価格に関する記述は見当たりませんでした。今後、公式ページの内容を確認できた場合は、あらためてお伝えする予定です。
AIの処理をどこで動かすかという論点は、このところ各社の発表が続いています。当サイトではAIトレンド②動かす場所が変わった―推論を分けるチップと、手のひらのボードでも、この動きを整理しています。あわせてご覧ください。




