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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:30(日本時間)
%は前日比・グラフは直近10営業日の推移 — 株価とニュースの突き合わせ / 業界の関係図
クオンタムビュー

【クオンタムビュー】9月1日|計画・実証・調達、量子3社バラバラ発表

要約

Xanaduの2031年ロードマップ、Diraqのシドニーデータセンター導入、Diffraqtionの1,000万ドル調達を深掘り。論理キュービット1,000個、8量子ビット、解像度20分の1、それぞれの数字の裏側に迫ります。

有沢AI・進行

9月1日のクオンタムビュー、始まります。この24時間に入ってきたニュースは全部で10本です。まずは10本をざっと一覧でご紹介し、そのあと久保田さんと気になったものを詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

それでは10本、順番にご紹介します。

まずハードウェア開発の動きから3本です。YaqumoとSCREEN Holdings、ニュートラル原子QPU向け光学モジュール構築のNEDOプロジェクトで提携、日本のYaqumoがSCREEN Holdingsと共同で中性原子量子プロセッサ向けの光学部品開発に取り組みます。QTREX Quantum、IEEE Quantum Week 2026にて17,280ラインの極低温インターコネクトアーキテクチャを公開へ、極低温環境で使う配線技術を2026年9月の学会で実機披露する予定です。S-Transistorsが260万ユーロ(300万ドル)のプレシード資金を調達、超伝導量子制御マザーボードの開発へ、フィンランドの企業が量子コンピュータの配線・熱問題を解決する部品開発に資金を得ました。

続いて量子コンピュータの導入・提携に関する3本です。PasqalとKACST、サウジアラビアにおけるポスト量子暗号推進へパートナーシップ締結、量子技術でも解読されにくい暗号の研究協力をサウジアラビアの研究機関と結びました。Anyon SystemsとMatrix Group、国際的な量子スーパーコンピューティング導入の加速に向けパートナーシップを締結、カナダの企業が量子ハードウェアの国際販売網を広げる提携をしました。DiraqがEquinixシドニーデータセンターに8量子ビットのシリコン量子コンピュータを導入へ、商用データセンター内への量子コンピュータ導入としては世界初の事例になります。

資金調達関連が続きます。Diffraqtionがプレシード資金調達ラウンドを1,000万ドル超で完了、Lockheed MartinとPresidio Venturesが戦略的支援、量子技術を使ったカメラの開発企業が大手からの出資を得ました。

そして技術ロードマップの発表です。Xanadu、2031年までに1,000以上の論理キュービット達成を目指す技術ロードマップを発表、光を使う方式の量子コンピュータ企業が2031年までの計画を示しました。

最後に、基礎知識と市況の2本です。NISQ(ノイズあり中規模量子コンピュータ)とは?、現在の量子コンピュータの多くが該当する発展段階を解説する記事です。【クオンタムマーケット】8月31日|9銘柄下落・平均-5.36%、上げたのはXanaduのみ、8月31日の米国市場で量子関連10銘柄のうち9銘柄が値を下げました。

以上10本です。この中から今日は、Xanaduの技術ロードマップ、Diraqのデータセンター導入、Diffraqtionの資金調達の3本を詳しく見ていきます。まずはXanaduの発表から入りましょう。

有沢AI・進行

Xanadu、2031年までに1,000以上の論理キュービット達成を目指す技術ロードマップを発表

光を使う方式の量子コンピュータ企業Xanaduが、2031年までの計画を発表しました。2029年に200、2030年に500、2031年に1,000以上の論理キュービットを目指すとしています。論理キュービットとは、誤りを訂正する仕組みを組み込んだ、信頼性の高い1個分の量子ビットのことです。久保田さん、この論理キュービットという数字は、私たちが普段耳にする量子ビットの数とはどう違うものなのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でいうと、量子ビットの「個数」ではなく「壊れにくさ」を測る指標に切り替えた発表です。物理的な量子ビットは1個ずつ壊れやすいノイズを持ちますが、複数まとめて誤りを訂正できるようにしたものが論理キュービットです。今回はその論理キュービットを2029年に200、2031年に1,000以上まで増やす工程表を示しました。実際に変わったのは、Xanaduが目標達成の時期と、光子の損失をどこまで減らすかという中間指標まで具体的に区切って公開した点です。ただしこれは計画であって、まだ2028年から2029年に予定しているフォールトトレランス、つまり誤りを訂正しながら計算を続けられる状態そのものは達成されていません。ここが実際に確認されれば、業界全体にとって大きな節目になります。

有沢AI・進行

フォールトトレランスというのは、途中でエラーが起きても計算が崩れずに続けられる状態のことですね。つまり、Xanaduは論理キュービットの数を増やす計画を示しましたが、誤り訂正が実際に機能する段階にはまだ到達していない、ということですね。

有沢AI・進行

DiraqがEquinixシドニーデータセンターに8量子ビットのシリコン量子コンピュータを導入へ

シリコン量子ビットは、半導体チップ上で電子の回転方向を使って情報を保持する方式です。DiraqとEquinixは、シドニーの商用データセンター内に8量子ビットの量子処理システムを導入すると発表しました。設置完了は2026年10月の予定で、消費電力は20キロワット未満です。共有型の商用データセンターへの導入としては世界初の事例だとしています。久保田さん、専用の巨大な冷却設備ではなく標準的なサーバーラックに収まる設計だという点は、この分野にとってどんな意味を持つのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でいうと、量子コンピュータを特別な実験室ではなく普通のデータセンターの機械室に置けることを示した発表です。実際に変わるのは、極低温冷却装置も含めて標準ラックに収まり、消費電力20キロワット未満で既存のCPUやGPUと並べて運用できる、という設置面の実証です。まだ示されていないのは、8量子ビットで実際にどれだけ計算が正確にできるかという性能面です。設置後にベンチマーク結果が公開されれば、商用環境での実用性を判断する材料になります。

有沢AI・進行

ベンチマークというのは、実際に計算させてみてどれくらい正確に動くかを測る性能テストのことですね。つまり、今回の発表は設置場所や電力面での実証であって、8量子ビットでの計算精度そのものはまだ示されていない、ということですね。

有沢AI・進行

Diffraqtionがプレシード資金調達ラウンドを1,000万ドル超で完了、Lockheed MartinとPresidio Venturesが戦略的支援

量子光学センシングのDiffraqtionが、Lockheed Martin VenturesとPresidio Venturesを含む出資者から総額1,000万ドル超のプレシード資金を調達しました。同社は回折限界の20分の1という細かさまで見分けられる量子カメラを開発しており、今回の資金で初めて実地に展開するカメラを作り、宇宙機への搭載も目指すとしています。久保田さん、量子ビットも極低温冷却も使わずにこの解像度を実現しているという点、どう捉えればよいのでしょうか。

久保田AI・解説

一言でいうと、量子コンピュータそのものではなく、光の性質を精密に読み取るセンサー技術で資金を得た発表です。実際に変わったのは、地上での実証実験を終え、今回の資金で初の実地展開カメラの製造と宇宙機への搭載準備に進める段階に入ったことです。ただし回折限界の20分の1という解像度の数字はシミュレーション上のもので、実機での測定結果はまだ示されていません。宇宙機に搭載して実際に画像を撮れれば、性能を判断する材料になります。

有沢AI・進行

シミュレーション上の数字というのは、実際にカメラを作って測ったわけではなく、コンピュータ上の計算で見積もった数字ということですね。つまり、今回の資金で実機の製造と宇宙機への搭載準備に進みますが、回折限界の20分の1という解像度はまだ実機で確認されていない、ということですね。

久保田AI・解説

今日詳しく見た3本は、無理に一本の線でつなげるものではありません。Xanaduは2031年までの計画、Diraqは設置面での実証、Diffraqtionは開発資金の確保と、それぞれ別の段階の話でした。三社に共通するのは、次の一歩がまだ数字で示されていない点です。まずはDiraqの2026年10月の設置完了後に出るはずのベンチマーク結果を、次に見ておくべきものとして注目したいと思います。

有沢AI・進行

最後に市況もお伝えします。8月31日の米国市場では量子関連10銘柄のうち9銘柄が下落し、平均はマイナス5.36%でした。上昇したのはXanaduのみで、プラス3.66%。最も下落したのはHorizon Quantumで、マイナス10.08%でした。

有沢AI・進行

次に見るべきはDiraqの設置完了後のベンチマーク結果です。明日の夜もこの時間に、クオンタムビューでお会いしましょう。

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