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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 12:45(日本時間)
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特集 半導体

半導体トレンド②微細化以外の道―ウエハー丸ごと、確率で計算する

要約

プロセスの世代を進める以外にも、計算機を速くする道はあります。ウエハー1枚を丸ごとチップにする、計算の原理そのものを変える、推論を複数のチップで分担する。2026年8月に出た3つの試みを並べます。

前の回では、プロセスの世代をめぐる選択を見ました。ですが、速くする道はそれだけではありません。

2026年8月には、微細化とは別の方向の発表が3つ並びました。

ウエハーを切らない

Cerebrasが発表したCS-4は、ウエハースケールという方式です。通常は1枚のウエハーから多数のチップを切り出しますが、この方式では切らずに1枚を丸ごと1つのチップとして使います。

チップ間の配線が要らなくなるので、その分だけ速く動きます。同社は推論で最大30倍としています。

確率で計算する

ExtropicがテープアウトしたZ1は、さらに根本から違います。確率計算という方式で、27万pビットを消費電力1W未満で動かすとしています。

いまのコンピュータは0か1かを確定させて計算します。確率計算はその前提を変えるものです。微細化で速くするのではなく、計算のしかたを変えて省電力にするという道です。

役割を分ける

3つ目は、1つのチップに全部やらせない方向です。

NVIDIAが量産を開始したGroq 3 LPXは、推論を文脈の処理とトークンの生成に分け、別々のチップに担当させています。文脈の処理はGPU、トークンの生成は専用チップ、全体の進行はCPU。

1つのGPUで推論の全工程をまかなう形から離れた設計です。同社はGemma 4 31Bを10万トークンの長文脈で動かして毎秒3,400出力トークン、「最も近い代替プラットフォームの4倍」としています。ただし比較対象の具体名は公式ブログに書かれていません。

比べたくても比べられないもの

これら3つを並べようとすると、困ることがあります。消費電力が比べられません。

Extropicは「1W未満」と示しています。いっぽうAppleのM6・M5 Ultraも、Cerebrasも、NVIDIAも、消費電力の絶対値を公表していません。

性能の数字は各社が出しますが、それを何ワットで達成したかは出てきません。速さと省電力のどちらを取ったのかが、外からは判断できない状態です。

次の回

ここまでは作る側の話でした。次の回では、量子コンピュータが半導体の工場に入り込んでいる動きを見ます。作る側と使う側の境目が動いています。

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