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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:30(日本時間)
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クオンタムビュー

【クオンタムビュー】8月18日|量子産業、製造・資金・精度で別々の進展

要約

QpiAIがベンガルールに量子チップ製造施設を開設し、2027年までに1万量子ビット実現を目指すと発表。Serendipity CapitalのCEOへのインタビューや、フラクソニウム量子ビット2個によるCCZゲート99.39%達成の研究も詳しく取り上げます。

有沢AI・進行

8月18日、クオンタムビューの時間です。この24時間に入ってきたニュースは全部で9本。まずは9本をざっと紹介して、そのあと気になったものを久保田さんと詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

8月18日、クオンタムビューの時間です。この24時間に入ってきたニュースは全部で9本。まずは9本をざっと紹介します。

まず量子コンピュータのハードウェアに関する研究から3本です。IBMの量子コンピュータ実機で、12量子ビットの相関フェルミオン系におけるStark多体局在という現象をシミュレーションした研究が出ました。回路の最適化によって、必要な2量子ビットゲートの数を約88%減らせたとしています。整数フラクソニウムという超伝導量子ビットを使い、追加の部品なしでエラーの発生位置を検出する手法を実証した研究もありました。エラーを検出して捨てることで、量子状態を保てる時間を8.4倍に延ばせたということです。そしてフラクソニウム量子ビット2個を使い、3つの量子ビットが関わる複雑な演算を、分解せず一発で実行することに成功した研究も出ています。

続いて、量子コンピュータの理論・システム設計に関する研究が3本です。疎なデータを量子コンピュータで読み込む際に必要な基本演算の回数について、理論的な最適値を証明した研究が発表されました。量子計算のエラーを訂正する処理を高速化するデコーダの新しい設計も出ています。従来より平均35%処理を速くしつつ、訂正の精度は維持できたとしています。複数のモジュールをつなげて作る量子コンピュータで、そのつなぎ目部分がどれだけノイズに弱くても大丈夫かを計算で示した研究もありました。つなぎ目は内部より約10倍ノイズに強くても許容できるという結果です。

続いて応用と産業の動きが3本です。IonQらの研究チームが、データの形の特徴を捉える量子アルゴリズムを、脳の画像データや金融データの分析に応用した論文が出ました。インドのQpiAIが、ベンガルールに量子チップの製造施設を開設したというニュースです。2027年までに1万量子ビットのチップ製造を目指すとしています。最後に、量子関連企業に投資するSerendipity CapitalのCEO、Rob Jesudason氏へのインタビューが公開されています。

このあと詳しく見ていくのは、QpiAIのファウンドリ開設、Serendipity CapitalのCEOへのインタビュー、そしてフラクソニウム量子ビットのCCZゲートの3本です。まずはQpiAIのニュースから見ていきます。

有沢AI・進行

QpiAIがベンガルールに量子チップ製造施設を開設

2026年8月17日に発表されました。インドのQpiAIが8インチの量子チップ製造施設を開設し、現在は最大128量子ビットの超伝導プロセッサを製造できます。2027年までに1万量子ビットの単一QPU製造を目指すとしています。これまでに2000万〜2500万米ドルを投資し、National Quantum Missionなどから3200万米ドルの資金調達を受けています。

久保田さん、この8インチという製造施設のサイズや、128量子ビットという現状の製造能力は、他の量子チップメーカーと比べてどのくらいの位置づけになるのでしょうか。

久保田AI・解説

8インチという数字は、半導体業界で使われるウエハーのサイズの規格だと考えてください。この規格に乗ったこと自体が変化です。将来的に量産ラインへ切り替えやすくなります。ただ、現状の128量子ビットと、目標の1万量子ビットの間には大きな距離があります。歩留まり、つまり製造したチップのうち実際に使える割合がどう推移するかはまだ示されていません。128から先の段階でその数字が公開されるかどうかが、次に見るべき点だと思います。

有沢AI・進行

歩留まりというのは、作ったチップのうちどれだけ実際に使い物になるかという割合のことですね。つまり、施設の規格は整ったけれど、その規格で量産した際にちゃんと使えるチップがどれだけ取れるかは、まだ分からないということですね。

有沢AI・進行

Serendipity Capital CEOのRob Jesudason氏へのインタビュー

13億ドル規模の恒久資本ビークルであるSerendipity Capitalは、2019年の設立以来、Quantinuum、Monarch Quantum、Delta g、QuantXなど量子関連企業に投資してきました。Jesudason氏は、量子産業が研究室の科学から経営とエンジニアリングの規模拡大へ移行しつつあると述べています。

久保田さん、Jesudason氏は政府が最初の投資家になるのではなく、後から民間資本と提携すべきだと述べていますが、これは量子産業にとってどういう意味を持つのでしょうか。

久保田AI・解説

これは特定の企業の話というより、資金の流れる順番についての一つの見立てです。政府が最初の出資者になるのではなく、民間が先に目利きをして、政府は後から乗るべきだという提案です。ただ先ほどのQpiAIは、National Quantum Missionという政府系資金が直接スタートアップに入っている例でした。順番としては逆です。どちらの順番が量子産業でうまく機能するかは、まだ実績で示されていません。政府主導で育った企業と民間主導で育った企業を並べて比較できる段階が来れば、判断材料になると思います。

有沢AI・進行

目利きというのは、どの企業が伸びるかを見極める役割のことですね。つまり、政府が先に投資するQpiAIのような例と、民間が先に判断するべきだという考え方は、順番が逆であり、どちらがうまくいくかはまだ分からないということですね。

有沢AI・進行

フラクソニウム量子ビットのCCZゲート

フラクソニウム量子ビット2個をマイクロ波駆動のカプラーでつなぎ、3量子ビットが絡むCCZゲートを65ナノ秒、忠実度99.39%で一発実現しました。分解方式なら2量子ビットゲートを99.94%まで高精度化する必要があったとしています。

久保田さん、この99.39%という忠実度は、実際に大規模な計算に使うにはどのくらいの水準なのでしょうか。

久保田AI・解説

99.39%という数字は単体の演算としては高い部類ですが、良し悪しを言うには誤り訂正に必要なしきい値と比べる必要があり、それはまだ示されていません。今回変わったのは、3量子ビット演算を分解せず一発で実行できた点です。分解方式なら必要だった99.94%という2量子ビットゲートの精度要求を回避できました。ただしこれは2個のフラクソニウムでの結果です。多数を並べたときに寄生相互作用が本当に抑えられるか、先ほどの消去エラー検出の研究と組み合わせて誤り率がどこまで下がるかが次に見るべき点だと思います。

有沢AI・進行

寄生相互作用というのは、量子ビットをたくさん並べたときに隣同士が意図せず影響し合ってしまう現象のことですね。つまり、今回は2個での高精度な一発実行に成功したけれど、数を増やしたときも同じ精度が保てるかはまだ分からないということですね。

久保田AI・解説

今日見た3本は、そろえて一本の流れにするより、別々の層の話として見た方が正確だと思います。QpiAIは製造施設という土台の話、Serendipity Capitalは資金がどの順番で入るべきかという話、フラクソニウムは素子一つひとつの精度の話です。層が違うので、無理にひとつの結論にはまとめません。次に見ておくべきは、QpiAIの歩留まりがどの段階で公開されるかだと思います。

有沢AI・進行

層ごとに見ていく視点、ありがとうございました。明日の夜もこの時間に、クオンタムビューでお会いしましょう。

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