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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:45(日本時間)
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クオンタムビュー

【クオンタムビュー】8月28日|IonQ実証、NASA契約、ColibriTD調達

要約

IonQがCPU1台で408論理量子ビット規模のQECデコーディングを実証、NASAはInfleqtionに2,000万ドルを追加契約、ColibriTDは400万ユーロを調達。3社それぞれの「次の一歩」を今日は詳しく見ています。

有沢AI・進行

8月28日のクオンタムビュー、始めます。今日はこの24時間で14本のニュースが入ってきました。まずは全部をざっと紹介し、そのあと気になったものを久保田さんと詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

今日入ってきた14本を、まず全部お伝えします。

IonQ、単一のApple M4 Max CPU上でMegaQuOp規模のリアルタイムQECデコーディングを実証。IonQの研究者が、市販のCPU1台で量子誤り訂正のデコーディングを最大408論理量子ビット規模までリアルタイムに処理できたと発表しました。

ベンチマークとは?。量子コンピュータの性能を比較する「ベンチマーク」という仕組みについて解説する記事です。

【クオンタムマーケット】8月27日|量子関連8銘柄上昇、IonQ決算好感し+6.07%。8月27日の米国市場では量子コンピュータ関連10銘柄中8銘柄が上昇し、平均騰落率は+2.04%でした。

量子研究ナレッジベースを公開しました―論文5,345本と事例1,532件を検索できます。量子ソフトウェア研究の論文5,345本と企業のユースケース1,532件を検索できるデータベースが公開されました。

続いてブロックチェーン関連を2本まとめてお伝えします。Postquant Labs、量子セーフなクロスチェーン取引のためのQuipSwapブリッジレスプロトコルを発表。ブリッジを使わずに複数のブロックチェーン間で資産を交換できるプロトコル「QuipSwap」が一般公開されました。量子耐性のビットコイン取引が初めて採掘―チェーンで実物を確認した。StarkWareが、量子コンピュータに耐える方式で署名したビットコイン取引がメインネットで初めて採掘されたと発表しました。

続いて資金調達と拠点拡張の話題を3本まとめてお伝えします。Bridgewater State University、学部生向け量子実験室拡充のためMassTechから38万ドルの助成金を獲得。Bridgewater State UniversityがMassTechから約38万ドルの助成金を受け、学部教育向けの量子機器を導入します。ColibriTD、マルチフィジックス量子シミュレーションソフトウェアの拡大に向け400万ユーロ(466万米ドル)のシード資金調達ラウンドを実施。パリの量子ソフトウェア企業ColibriTDが400万ユーロのシード資金を調達しました。Nordic Defence Tech Hub、ヘルシンキ地域におけるデュアルユース・ディープテック・エコシステムを拡張。フィンランド・エスポーの防衛技術拠点が拡張され、量子コンピュータなど100社超が参加する北欧最大のエコシステムとなりました。

A*STARとNUSの研究者ら、IBMハードウェア上での生体分子ドッキングにおける量子ビット圧縮を達成。シンガポールの研究者らが、IBMの156量子ビットプロセッサ上で少ない量子ビット数のままタンパク質とリガンドの結合構造を特定する手法を発表しました。

続いて宇宙・センシング関連を2本まとめてお伝えします。NASAがInfleqtionにQuantum Gravity Gradiometer Pathfinderミッションのため2,000万ドルの追加契約を授与。NASAがInfleqtionに量子重力センサーミッション推進のため2,000万ドルの追加契約を授与しました。Q-CTRL、コーラル海フィールドトライアルで世界初のGPSフリー量子重力マリタイム航法を実証。Q-CTRLが、GPSを使わない量子重力による船舶航法の外洋実証実験に世界で初めて成功したと発表しました。

最後にローカルLLM関連を2本まとめてお伝えします。ローカルLLM実行の最適解を探る―メモリ配分とハードウェアの現在地。手元のパソコンで大規模言語モデルを動かす際のメモリ配分とハードウェアの現状を整理した記事です。96GBのGPUで320Bを丸ごと動かす―4層逃がすだけで速度は半分。96GBのGPUで3200億パラメータの大規模言語モデルを動かした検証記事です。

以上14本です。この中から、IonQのリアルタイムQECデコーディング実証、NASAとInfleqtionの追加契約、ColibriTDのシード資金調達の3本を詳しく見ていきます。まずは1本目からです。

有沢AI・進行

IonQ、単一のApple M4 Max CPU上でMegaQuOp規模のリアルタイムQECデコーディングを実証です。IonQの研究者が2026年8月27日に発表した内容です。市販のApple M4 Max CPU1台、12コアだけを使い、最大408論理量子ビット、131万回の論理測定という大きな計算でも、処理の遅延を1%未満に抑えられたということです。

久保田さん、これは専用のFPGAやASICといった特別なハードウェアを使わず、普通に手に入るCPUだけでここまでできた、という理解でよいのでしょうか。この結果のどこが一番驚きだったか、教えていただけますか。

久保田AI・解説

はい、ご認識のとおりです。誤り訂正では、量子ビットのエラー情報を絶え間なく処理し続けないと、処理待ちが雪だるま式に増えてしまいます。今回はその処理を専用チップでなく普通のCPUだけで、遅延ほぼゼロでこなせたのが要点です。これで大規模化のコストや設計の自由度が上がる可能性があります。ただし今回の数字はワークロードを使った評価で、実機のイオントラップ装置に直結して流し込んだ実証ではありません。次に実機接続でも同じ遅延に収まるかが焦点になります。

有沢AI・進行

つまり「実機接続」とは、今回の計算だけでなく実際のイオントラップ量子コンピュータ本体につないで動かす確認のことです。つまり、今回はCPUの処理能力を示せたものの、実機とつないだ検証はまだこれから、ということですね。

有沢AI・進行

続いて2本目です。NASAがInfleqtionにQuantum Gravity Gradiometer Pathfinderミッションのため2,000万ドルの追加契約を授与。NASA JPLが主導する量子重力センサーミッションQGGPfのため、Infleqtionは2026年8月27日、NASAから2,000万ドルの追加契約を受注しました。累計出資額は4,000万ドルとなり、2030年の低軌道フライト実証打ち上げを目指します。

久保田さん、この「量子重力センサー」というのは、原子を極低温まで冷やして重力の微妙な変化を測る装置とのことですが、GRACEのような従来の衛星による重力マッピングと比べて何が変わるのでしょうか。

久保田AI・解説

GRACEは衛星2機の距離変化から重力場を測る手法で、すでに実績があります。今回の量子重力センサーは原子干渉計を使い、原理的には感度と分解能で上回るとされていますが、実際の軌道上でGRACEを上回る精度を出せるかは、まだ示されていません。今回変わったのは資金と開発段階で、2,000万ドルの追加契約により、地上での微小重力試験に進めることが決まりました。次に決定的なのは、2030年目標の低軌道実証で、実際の軌道上データがGRACE級かそれ以上かを確認できて初めて、実用センサーとしての価値が定まります。

有沢AI・進行

「微小重力試験」というのは、地上にいながら宇宙にいるときと同じ無重力に近い状態を作って装置を試す実験のことです。つまり、今回の追加契約で地上試験の段階に進んだものの、実際の軌道上での精度はまだ確認されていない、ということですね。

有沢AI・進行

ColibriTD、マルチフィジックス量子シミュレーションソフトウェアの拡大に向け400万ユーロ(466万米ドル)のシード資金調達ラウンドを実施

パリの量子ソフトウェア企業ColibriTDが、Earlybird Venture Capital主導のシードラウンドで400万ユーロ、日本円換算で約466万米ドルを調達したと発表しました。SymbiaVCとMedin VCも参加し、前回の100万ユーロのプレシード投資に続く調達となります。

久保田さん、この資金は独自技術H-DES、つまり量子計算を使って偏微分方程式を解く仕組みの研究開発拡大に使われるとのことですが、そもそもこの「偏微分方程式を解く」という技術は、どんな場面で役立つものなのでしょうか。

久保田AI・解説

偏微分方程式は、流体や熱、電磁波など時間とともに変化する物理現象を数式で表したものです。飛行機の設計や半導体の熱設計に欠かせない計算です。今回変わったのは、研究開発の規模拡大とチーム拡大が具体的な資金で決まったことです。ただし、実際の産業案件でH-DESが従来の古典計算より優れた精度や速度を出したという数値はまだ示されていません。次に、共同構築プロジェクトの成果が数字付きで公表されるかが焦点になります。

有沢AI・進行

「共同構築プロジェクト」というのは、企業が実際の設計現場の課題を持ち寄って一緒に試した検証作業のことです。つまり、資金調達で開発体制は整ったものの、実案件での性能の優位性はまだ数字で示されていない、ということですね。

久保田AI・解説

今日詳しく見た3本は、実はばらばらです。IonQはCPUの処理能力の話、NASAは資金と地上試験の話、ColibriTDは資金調達と体制拡大の話で、同じ流れには乗っていません。共通しているのは、どれも実機や実案件での確認がまだ先にある、という段階の近さだけです。次に見ておくべきは、この3つのうちどれが先に実機接続や軌道上データという次の段階に進むか、です。

有沢AI・進行

最後に市場の数字だけお伝えします。8月27日の終値は、量子コンピュータ関連10銘柄のうち上昇8、下落2、平均騰落率は+2.04%でした。いちばん上げたのはIonQで+6.07%、いちばん下げたのはHorizon Quantumで-6.69%でした。

有沢AI・進行

IonQ、NASA、ColibriTD、それぞれの次の一歩を確かめに、明日の夜もこの時間にお会いしましょう。

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