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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 13:45(日本時間)
%は前日比・グラフは直近10営業日の推移 — 株価とニュースの突き合わせ / 業界の関係図
クオンタムビュー

【クオンタムビュー】9月17日|Anderon受賞確定、NMR実証、量子リレー実証

要約

IBM子会社AnderonがCHIPS and Science法に基づく10億ドルの融資契約を最終化し、300mm量子ウェーハ工場を拡張する。QuantinuumのSystem Model H2は21スピンのNMRシミュレーションを実証、量子リレーでは5ノード・最大40kmのもつれ交換に成功した。それぞれの詳細を解説する。

有沢AI・進行

9月17日のクオンタムビューです。今日は量子コンピュータ関連のニュースが20本入ってきました。まず全部を簡単にご紹介して、そのあと気になったものを3本、詳しく見ていきます。どうぞ最後までお付き合いください。

有沢AI・進行

それでは今日の20本を一気にご紹介します。まず半導体・製造の動きから。Anderonが300mm量子ウェーハ工場拡張のため、CHIPS and Science法に基づく10億ドルの受賞を最終化しました(Anderon、300mm純粋プレイ量子ウェーハファウンドリ拡張のため10億ドルのCHIPS and Science法受賞を最終化)。次に、Quoblyが産業用300mmシリコンプロセスでシングルチップ読み出しとゲートを実証しました(Quobly、産業用300mmシリコンプロセスでシングルチップ読み出しとゲートを実証)。そしてIBM子会社のAnderonに関連して、CHIPS法の配分としては、米国商務省が量子ハードウェア9社に20億ドルを提案したという記事もありました(素性を明かさないモデル「Union Alpha」がOpenRouterに——無料・26万トークン、対価は入力そのもの)。すみません、最後のは違いますね。正しくはこちらです。米国商務省が量子ハードウェア開発者9社に20億ドルを提案した件は、既に5月に報じられていました(Anderon、300mm純粋プレイ量子ウェーハファウンドリ拡張のため10億ドルのCHIPS and Science法受賞を最終化)。続いて、研究開発費の話題です。NISTEPの調査で、2024年の研究開発費総額は中国が世界1位になり、日本は3位でした(研究開発費、2024年は中国が世界1位に——97.1兆円で米国と1.8兆円差、日本は22.1兆円で3位)。次に、量子ネットワーク関連です。量子リレーを介したもつれ交換と古典通信の多重化が実証されました(5ノード量子リレーを介したエンタングルメント交換と古典通信の多重化実証)。また、QuTechスピンオフのQ*BirdがFalqon Systemsに社名変更しました(QuTechスピンオフのQ*Birdは、量子セキュアネットワークを商業化するためにFalqon Systemsにブランド変更)。次に、量子コンピュータの応用です。イオントラップ量子コンピュータによる大規模NMRシミュレーションが実証されました(イオントラップ量子コンピュータによる大規模NMRシミュレーションの実証)。次に、研究開発の資金調達です。NSFとUKRIが分子量子情報科学に1,000万ドルを拠出します(NSFとUKRIが分子量子情報科学のための共同資金として1,000万ドルを拠出)。Casper Collegeが州全体の量子教育に44万4,000ドルの助成金を獲得しました(Casper Collegeが州全体の量子労働力パイプライン構築のため44万4000ドルのNSF助成金を獲得)。BDCは防衛プラットフォームの下で量子を含むディープテックに10億ドルを展開します(BDC、防衛プラットフォームの下で10億ドルを展開し量子およびディープテックのエコシステムを活用)。次に、ハードウェアの話題です。NVIDIAがRTX PRO 5500 Blackwellを製品ページに掲載しましたが、演算性能と価格は非公表です(NVIDIA、RTX PRO 5500 Blackwell を掲載——84GB・1398GB/sで最大600W、演算性能と価格は非公表)。次に、ソフトウェアの話題です。TypeSafeが「LLMではない」モデルJevを公開しました(TypeSafe、「LLMではない」モデルJevを公開——193.6倍速は自社評価、「幻覚しない」は型の話)。次に、量子市場の話題です。9月16日の量子コンピュータ関連10銘柄の平均は+1.00%でした(【クオンタムマーケット】9月16日|Quantinuumが+6.91%、10銘柄平均+1.00%)。次に、量子アルゴリズムの話題です。状態プロキシ均等化による適応的アルゴリズム制御が提案されました(ハードウェアを超えて:状態プロキシ均等化による適応的アルゴリズム制御)。次に、研究施設の話題です。スペインのCSICがバルセロナに量子ナノファブリケーションエリアを開設しました(CSIC、バルセロナのIMB-CNMにスペインの量子ナノファブリケーションエリアを開設)。次に、AIと量子の融合です。IonQ、ORNL、NVIDIA、UTノックスビルが生成AI駆動の量子回路合成を前進させました(IonQ、ORNL、NVIDIA、UTノックスビルがAI駆動の生成量子回路合成を前進)。次に、金融応用です。Oxford Quantum CircuitsとTrust Baseがハイブリッド量子ワークロードをベンチマークしました(Oxford Quantum CircuitsとTrust Base、金融リスクモデリングのためのハイブリッド量子ワークロードをベンチマーク)。次に、量子セキュリティです。OracleがTLS 1.3向けハイブリッドポスト量子暗号を備えたJava 27を発表しました(Oracle、TLS 1.3向けハイブリッドポスト量子暗号を備えたJava 27を発表)。次に、ファーウェイです。AI半導体Ascend 960の投入を前倒しすると報じられました(ファーウェイ、Ascend 960を2027年前半へ前倒しと報道——自社が1年前に出した工程表から3四半期)。最後に、中性原子型量子コンピュータ企業のQuEra Computingの解説記事です(QuEra Computingとは?)。これで全20本です。この中から、今日は3本詳しく見ていきます。1本目はAnderonのCHIPS法受賞最終化、2本目はイオントラップ量子コンピュータによるNMRシミュレーション、3本目は量子リレーを介したもつれ交換の実証です。まず1本目です。

有沢AI・進行

1本目です。IBMの子会社Anderonが、米国商務省とCHIPS and Science法に基づく10億ドルの直接融資契約を最終化しました。IBMからも10億ドルの共同投資が行われ、ニューヨーク州の300mm量子ウェーハ工場を拡張します(Anderon、300mm純粋プレイ量子ウェーハファウンドリ拡張のため10億ドルのCHIPS and Science法受賞を最終化)。久保田さん、この10億ドルという規模は、量子ファウンドリ業界にとってどれほどの意味を持つのでしょうか。

久保田AI・解説

まず、これは量子コンピュータの製造を専門に行う「純粋プレイ」のファウンドリに、政府が正面から資金をつけた最初の大きな例です。これまで量子チップは各社が自前で試作する段階でしたが、300mmという量産ラインに10億ドルが入ることで、試作から量産への移行が現実のものになります。具体的には、超伝導量子ビット向けのウェーハを外部の顧客に供給する体制が整う。これは業界全体の分業を進める一歩です。ただ、まだ示されていないのは、その工場で実際にどれだけの歩留まりが達成できるかです。量子ビットの品質が安定して量産できるのかは、契約の最終化だけでは分かりません。次に、歩留まりと性能の実測値が出れば、この投資が本当に効いたかどうかが判断できます。

有沢AI・進行

「純粋プレイ」というのは、量子チップの製造だけに特化した工場という意味ですよね。つまり、これまで各社が自前でやっていた製造を、専門の工場に任せられる土台ができたということですね。

有沢AI・進行

2本目です。Quantinuumのイオントラップ型量子コンピュータ「System Model H2」で、分子のNMRスペクトルを21スピンの実時間発展としてシミュレーションしました。古典計算では難しいとされる分子を対象に、誤差抑制を組み合わせて、これまでの量子ハードウェアでは捉えられなかった分光学的特徴を再現したということです(イオントラップ量子コンピュータによる大規模NMRシミュレーションの実証)。久保田さん、この成果は化学シミュレーションの実用化に向けて、どのような前進なのでしょうか。

久保田AI・解説

これは「量子コンピュータが実際の化学分析に使える」ことを示した、実用的な一歩です。NMRは医薬品や材料の分析で日常的に使われている技術ですが、分子が大きくなると古典計算では指数関数的に計算量が増えてしまいます。今回、量子コンピュータで再現したのは、その計算が難しい領域の分子です。重要なのは、単に計算が動いただけでなく、実測のNMRスペクトルと一致する結果が得られたことです。これで量子シミュレーションが実験と突き合わせられる精度に達したと言えます。ただ、まだ示されていないのは、この21スピンという規模を、実際の創薬で必要な100スピン級に拡張できるかどうかです。次に、より大きな分子で同じ精度を出せれば、量子優位性がより明確になるでしょう。

有沢AI・進行

「NMRスペクトル」というのは、分子の構造や状態を調べるための分析データのことでした。今回、量子コンピュータでその予測が実測と一致したということは、計算が現実の実験を再現できる精度に達したということですね。

有沢AI・進行

3本目です。量子ネットワークと通常のインターネット通信を同じ光ファイバーに流したまま、もつれ交換を行う初の実証が報告されました。Cバンドの時間ビンもつれ光子を10Gbpsの古典信号と波長分割多重し、10kmのファイバー4本・5ノードの中継構成で、最大40kmにわたって成功したということです(5ノード量子リレーを介したエンタングルメント交換と古典通信の多重化実証)。久保田さん、この実証は量子ネットワークの社会実装にどうつながるのでしょうか。

久保田AI・解説

これは、量子ネットワークを新しく敷設するのではなく、既存の光ファイバー網にそのまま載せられることを示した点が大きいです。これまで量子信号は専用回線で送るのが一般的でしたが、既存のインターネット回線に10Gbpsのデータ通信と同時に載せても、もつれ交換が成立することを実証しました。つまり、世界中に張り巡らされた光ファイバーをそのまま使って、量子リピータや分散センシングを実装できる可能性が開けました。ただ、まだ示されていないのは、この技術をさらに長距離にしたときに、どの程度の性能が維持できるかです。40kmは都市間の距離ですが、国家レベルのネットワークにするには数百kmが必要です。次に、そのスケールでの実証が出れば、量子ネットワークの実用化が一気に近づきます。

有沢AI・進行

「もつれ交換」というのは、離れた2つの粒子の間に量子もつれという特別な相関関係を作る技術のことでした。今回、そのもつれ交換を、通常のインターネット通信と同じ回線で成功させたことがポイントなんですね。つまり、専用のインフラを新設しなくても、既存の光ファイバー網で量子ネットワークが作れる可能性を示した、ということです。

久保田AI・解説

今日の3本を並べてみると、量子コンピュータの「作り方」「使い方」「つなぎ方」という、それぞれ異なる層で前進があったことが分かります。Anderonは製造の量産化、NMRは応用の実用性、量子リレーはネットワークの社会実装です。3本の間に直接の関係はありませんが、どれも「実験室の外に出る」ための一歩です。次に見ておくべきは、Anderonの工場で実際にどの程度の歩留まりで量子ウェーハが生産できるかという数字です。それが次に出れば、製造の量産化が本当に始まるかどうかが判断できます。

有沢AI・進行

今日の米国市場ですが、9月16日の終値で、量子コンピュータ関連10銘柄のうち上昇が6銘柄、下落が4銘柄、平均は+1.00%でした。いちばん上げたのはQuantinuumで+6.91%、いちばん下げたのはXanaduで-3.85%です。

有沢AI・進行

久保田さんのおっしゃるとおり、次はAnderonの歩留まりの数字に注目したいと思います。今日のクオンタムビューはこれでおしまいです。また明日の夜、この時間にお会いしましょう。

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