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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 14:30(日本時間)
%は前日比・グラフは直近10営業日の推移 — 株価とニュースの突き合わせ / 業界の関係図
クオンタムビュー

【クオンタムビュー】9月4日|量子チップ工場・鍵解読量子ビット数・Aramco覚書

要約

9月4日のクオンタムビューでは26本のニュースから、Quantum Foundry Copenhagenのコペンハーゲン製造施設、暗号通貨の鍵を破るのに必要な量子ビット1,200未満という見積もり、QuantinuumとAramcoの覚書、この3本を詳しく取り上げます。米国市場は10銘柄中8銘柄上昇、平均0.10%高でした。

有沢AI・進行

9月4日のクオンタムビューです。この24時間に入ってきたニュースは全部で26本ありました。まずは26本すべてをざっと紹介して、そのあと気になったものを久保田さんと詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

9月4日のクオンタムビューです。この24時間に入ってきたニュースは全部で26本です。まず全部を紹介します。

Quantum Foundry CopenhagenとNovo Nordisk Foundation、量子チップ製造施設を発表 デンマークのコペンハーゲンに5,300平方メートルの商業用量子チップ製造施設を建設すると発表しました。

続いて、量子アルゴリズムの仕組みを一つずつ手元で再現していくシリーズから11本です。

振幅推定を再現 2000年発表の振幅推定という手法を再現し、古典手法の100万回に対し1,000回で同じ精度を出しました。

量子位相推定を再現 1995年発表の量子位相推定を再現し、量子ビットを1つ増やすと誤差がちょうど半分になることを確認しました。

ゼロノイズ外挿を再現 誤り抑制の手法を再現し、誤差を0.0612から0.00087へ約70倍改善しました。

Stimのタブロー計算を再現 誤り訂正シミュレータの中核技術を再現し、500量子ビットの状態を0.38秒で処理しました。

Simonのアルゴリズムを再現 1994年発表のアルゴリズムを再現し、古典の2の n/2乗回に対し量子はn回程度で隠れた周期を当てました。

HHLを再現 連立一次方程式を解く2009年発表のアルゴリズムを再現し、条件数を2から16に上げると成功率が0.616から0.553へ下がりました。

量子テレポーテーションを再現 1993年発表の原典を再現し、通信で送るべき2ビットの補正を落とすと忠実度が1.0から0.5まで落ちることを確認しました。

Shorのアルゴリズムで15を3×5に分解 1994年発表のShorのアルゴリズムを動かし、15・21・35を実際に素因数分解しました。

Groverの検索を再現 1996年発表のアルゴリズムを再現し、理論式と誤差3.4e-15で一致することを確認しました。

Deutsch-Jozsaアルゴリズムを再現 1992年発表のアルゴリズムを再現し、古典が最悪513回かかる判定を量子は1回で確実に決めました。

QAOAの原典を再現 組合せ最適化の定番アルゴリズムを再現し、回路の深さを1から3に上げると最適解の確率が67%から99.9%へ上がりました。

ここからは業界の動きです。

暗号通貨の鍵を破るのに必要な量子ビットが数えられた 256ビット楕円曲線離散対数問題を解くのに論理量子ビット1,200未満、物理量子ビット50万未満が必要と見積もりました。

Anthropic、キャッシュ読み出しを75%値下げ Claude Fable 5.1とMythos 5.1を発表し、キャッシュ読み出し料金を75%引き下げました。

qLDPCとは 主流のサーフェスコードより少ない量子ビットで同等の誤り訂正能力を目指す符号方式を解説しています。

QuantinuumとAramco、エネルギー分野の量子研究開発で覚書 イオントラップ式量子ハードウェア企業Quantinuumとエネルギー大手Aramcoが、法的拘束力のない覚書を締結しました。

OpenAI「GPT-6 Astra」発表 サイバーセキュリティ能力が同社モデルで初めて最高危険度に分類されました。

NVIDIA、Hugging Faceを129億ドルで買収へ モデル300万件・開発者1,800万人を抱える基盤を買収すると発表しました。

クオンタムマーケット9月2日 量子コンピュータ関連銘柄は5勝5敗、平均で3.13%上昇しました。

超伝導共振器で非調和ポテンシャルをプログラム 単一のハードウェアで3次位相ゲートから二重井戸まで実現する手法を実証しました。

クオンタムマーケット8月31日(訂正あり) 10銘柄中7銘柄が上昇し、平均0.36%上昇しました。

Giesecke+Devrient、uPQComingコンソーシアムに参加 量子コンピュータでも解読されにくい暗号に対応した電子身分証明書のOS開発に取り組みます。

SEEQC、台湾量子産業技術推進オフィスと覚書 極低温チップの製造やQPUの共同開発に向けた提携を始めました。

Classiq、台湾でパートナーシップを通じ事業拡大 半導体製造や防衛分野での現地流通と共同研究開発を進めます。

SEALSQ、wolfTPMサポートを統合 量子コンピュータでも解読されにくい暗号に対応したセキュリティチップにオープンソースソフトウェアを組み込みました。

George Mason University、TreQと提携し量子コンピュータを導入 バージニア州に770万ドル規模の量子コンピュータを導入します。

以上26本です。この中から、Quantum Foundry Copenhagenの製造施設、暗号通貨の鍵に必要な量子ビットの見積もり、QuantinuumとAramcoの覚書、この3本を詳しく見ていきます。まずはQuantum Foundry Copenhagenの発表からです。

有沢AI・進行

Quantum Foundry CopenhagenとNovo Nordisk Foundation、量子チップ製造施設を発表
デンマークのコペンハーゲンに5,300平方メートルの商業用量子チップ製造施設を建設し、2027年の稼働を目指すと発表しました。資金はNovo Nordisk Foundationが量子技術に投じる合計29億デンマーククローネ、日本円でおよそ3億9,000万ユーロの一部です。

久保田さん、5,300平方メートルというこの施設の規模、量子チップの製造拠点としてはどう捉えればいいでしょうか。

久保田AI・解説

一言で言うと、量子チップを「研究室で作る」段階から「工場で作る」段階に移す施設です。今回変わるのは、量子ビットの材料そのものを高純度に作る工程と、できたチップを検査・パッケージングする工程を、外部の企業や研究機関にも開放する点です。自社の実験室を持たないスタートアップでも、ここに頼めばチップが作れるようになります。まだ示されていないのは、実際にどの方式の量子ビットで、どれだけの歩留まりで量産できるかです。2027年の稼働まで、そこは分かりません。

有沢AI・進行

歩留まりというのは、作ったチップのうちどれだけが実際に使い物になるか、という割合のことですね。つまり、施設という「器」は整うけれど、そこで量子チップがどれだけ安定して作れるかはまだこれからだ、ということですね。

有沢AI・進行

次に進みます。

有沢AI・進行

暗号通貨の鍵を破るのに必要な量子ビットが数えられた
Google Quantum AI、Ethereum Foundation、スタンフォード大学の研究者らが、256ビットの楕円曲線離散対数問題という暗号の難しさの根拠になっている計算問題を解く量子コンピュータに何が必要かを見積もりました。論理量子ビット1,200未満、超伝導方式なら物理量子ビット50万未満で実行時間は数分。PRX Quantum誌2026年8月21日号に掲載されています。

久保田さん、この「論理量子ビット1,200未満」という数字、これまでのShorのアルゴリズムの資源見積もりと比べて、何が新しいと言えるでしょうか。

久保田AI・解説

先ほど有沢さんが挙げた数字が新しいのは、暗号通貨という具体的な標的に絞り、論理量子ビットからToffoliゲート数、物理量子ビットまで一本道で見積もった点です。これまでRSA向けの大まかな数字はありましたが、暗号通貨に特化してここまで具体的に出たのは初めてです。ただ50万量子ビットを誤り率0.1%で動かす機械はまだ存在しません。qLDPCのような誤り訂正の進展が、この隔たりを縮める次の一歩になります。

有沢AI・進行

Toffoliゲートというのは、量子コンピュータの計算の複雑さを測る部品の単位のようなものですね。つまり、必要な量子ビット数は具体的に数えられるようになったけれど、それを実際に動かせる機械はまだ存在しない、ということですね。

有沢AI・進行

QuantinuumとAramco、エネルギー分野の量子研究開発に向け法的拘束力のない覚書を締結
2026年9月3日、リヤドで開催されたLEAPテクノロジーカンファレンス期間中に、イオントラップ式量子ハードウェア企業Quantinuumとエネルギー大手Aramcoが、法的拘束力のない覚書を締結したと発表しました。

久保田さん、この覚書、まだ法的拘束力がない段階とのことですが、エネルギー企業と量子ハードウェア企業の組み合わせとしては、どんな意味を持つ一歩と見ればいいでしょうか。

久保田AI・解説

この覚書で変わるのは、AramcoがQuantinuumのイオントラップ式ハードウェア、これは原子をイオンの状態で空間に浮かせて量子ビットとして使う方式ですが、それとNexusという開発者向けプラットフォームに、体系的にアクセスできるようになる点です。貯留層の流体力学や触媒反応のシミュレーションを想定した評価が始まります。まだ示されていないのは、実際にエネルギー分野の問題で量子コンピュータが役立つという具体的な結果です。法的拘束力のある契約への移行も次の段階として残っています。

有沢AI・進行

イオントラップ式というのは、原子を電気の力で空中に固定して量子ビットとして使う方式のことですね。つまり、まだ約束の段階であって、エネルギー分野の実際の問題で役立ったという結果はこれから、ということですね。

久保田AI・解説

今日見た3本は、正直に言うと一つの流れにはまとまりません。施設は「作る場所」を整える話、見積もりは「どれだけ必要か」を数える話、覚書は「使ってみる約束」を結ぶ話です。それぞれ違う距離感でばらばらに進んでいます。次に見るべきは、この3つのどこかで実際の結果、つまり歩留まりの実績や、エネルギー分野での具体的な計算結果が出てくるかどうかです。

有沢AI・進行

最後に市場の数字です。9月3日の米国市場、量子コンピュータ関連10銘柄のうち上昇8、下落2、平均は0.10%の上昇でした。いちばん上げたのはIonQで3.67%、いちばん下げたのはHorizon Quantumで9.77%の下落でした。

有沢AI・進行

「作る場所」「数える話」「使う約束」、それぞれの距離感を忘れず追っていきます。明日の夜もこの時間にお会いしましょう。

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