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量子コンピュータ関連銘柄 更新: 10/12 14:15(日本時間)
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クオンタムビュー

【クオンタムビュー】8月27日|4方向接続実証、資金選定、入札差し戻し

要約

フラクソニウムで世界初の4方向接続を実証した研究成果、EuroHPCが選んだ欧州量子スタートアップ13社の資金支援の仕組み、そしてIBM Italiaの落札を無効としたイタリア6,120万ユーロ量子入札の判決を詳しく取り上げます。

有沢AI・進行

8月27日のクオンタムビュー、始まります。今日入ってきたニュースは全部で30本です。まずは30本をざっと紹介して、そのあと気になったものを久保田さんと詳しく見ていきます。

有沢AI・進行

8月27日のクオンタムビュー、始まります。今日入ってきたニュースは全部で30本です。まずは全部ざっと紹介します。

まずローカルでの大規模言語モデル運用に関する話から3本です。VRAMに載らずGPUとCPUで分担させるとき、速度を決めるのはCPUでは、モデルがVRAMに収まらずCPUに処理を逃がすと生成速度が半分になることが実測で示されました。RTX 3090でLLMを実測―毎秒何トークンあれば読む速さに足りるかでは、35B-A3Bと176Bのモデルを実際に動かし、読む速さに追いつく生成速度を換算しています。MoEと量子化でLLMの必要メモリが変化、VRAMとホストRAMを分けて見る必要にでは、VRAM容量だけでは足りなくなっている必要メモリの見方が、一次資料をもとに整理されました。

AIの動画生成では、fal、MiniMax H3の後追い学習版「H3 Max」を公開―重みは非公開でAPIのみが発表され、第三者評価で速度と好まれ方の両方で首位に立っています。

半導体では、Intel、エージェント型AI向けにサーバー・GPU・PC用の3チップを同時発表でXeonとGPU、クライアント向けチップが説明されました。AIと雇用については、スタンフォード大の論文、AI関連職種で22〜25歳の雇用が19%低い水準と報告が公開されています。

量子プロセッサの研究成果2本です。フラクソニウムで初の「4方向接続」ユニットセルを実現、2量子ビットゲート忠実度99%超と5量子ビットGHZ状態を実証では、接続数4のユニットセルが世界で初めて実現されました。マイクロ波1トーンで実現する「ゲイン制御型トランズモン」——標準回路のままノイズバイアス量子ビットを実証では、標準的な回路にマイクロ波を1つ加えるだけでノイズバイアス量子ビットが実証されました。

初心者向けの解説記事が4本あります。【教えて先生】量子もつれとは何か―同時に決まる不思議な仕組み、【教えて先生】NISQと耐障害性量子計算の違い―いま業界はどこにいるのか、【教えて先生】2nmや3nmとは何の長さ?半導体のプロセスノードを読み解く、【教えて先生】量子化学計算とは何か―量子コンピュータの一番手と言われる理由です。

対談形式の解説も3本あります。【対談】誤り訂正のデコーダ競争―AIか、専用回路か、ネットワークか、【対談】量子業界の買収ラッシュ―何を買っているのか、【対談】古典に追いつかれる量子―優位性の主張はどこまで検証されたかです。

夏を振り返るトレンド記事が6本あります。量子トレンド②古典に追いつかれた夏―優位性の主張が検証にさらされた、量子トレンド①誤り訂正が主戦場になった―デコーダの速さを競う夏、量子トレンド③買われていたのは工場だった―決算に出た売上と損失の開き、半導体トレンド①世代を進めるか、面積で稼ぐか―2nmと3nmで割れた8月、半導体トレンド②微細化以外の道―ウエハー丸ごと、確率で計算する、半導体トレンド③量子が半導体に入ってきた―工場を建てる、買う、借りるです。

政策と入札に関する話が2本です。EuroHPC Joint Undertaking、Quantum Grand Challengeにおいて欧州量子コンピューティングスタートアップ13社を選定では13社が本選に選定されました。イタリア国務院、州の控訴を棄却 Campania6,120万ユーロ量子入札を白紙にでは、IBM Italiaへの落札が無効とされました。

量子通信の話が2本です。自由空間光通信とは?では、ケーブルを使わない光通信の仕組みが解説されています。University of Padova と ThinkQuantum、室温検出器を用いた18kmのintermodal自由空間QKDを実証では、18kmの実地試験で鍵生成率が示されました。

耐量子暗号関連の企業発表が3本です。SEALSQ子会社のIC'Alps、カスタム耐量子ASIC向けQASICロードマップを推進、CypherGenics、ポスト量子アイデンティティおよび暗号化のためのFASTKATプラットフォームをローンチ、Quantum X Labs、量子ネイティブセキュリティ研究イニシアチブ「Qatacomb」を立ち上げです。

そのほか、サイト名を「QCRトーキョー by blueqat」に変更しましたという運営からのお知らせと、量子投資家Russ Feinとのポッドキャストが公開されています。

以上30本です。この中から今日は、フラクソニウムで初の「4方向接続」ユニットセルを実現、EuroHPC Joint UndertakingのQuantum Grand Challenge選定、イタリア国務院によるCampania量子入札の白紙化の3本を詳しく見ていきます。まずは1本目からです。

有沢AI・進行

2本目です。フラクソニウムで初の「4方向接続」ユニットセルを実現、2量子ビットゲート忠実度99%超と5量子ビットGHZ状態を実証。研究チームは、フラクソニウムという種類の量子ビットで、1つが上下左右4方向とつながる構造を世界で初めて実現しました。単一量子ビットゲートの忠実度は99.9%超、2量子ビットゲートの忠実度は99%超を達成し、5量子ビットのGHZ状態を忠実度90%で作れたと報告しています。

久保田さん、このフラクソニウムという量子ビット、よく聞くトランズモンとは何が違うのでしょうか。

久保田AI・解説

一言で言うと、量子ビットの「長生き」と「四方につながる配線」を両方同時に成立させた、という発表です。フラクソニウムはトランズモンより重ね合わせを保てる時間が長い代わりに、配線を増やすと余計な相互作用が出やすく、これまで四方向接続は苦手とされてきました。今回、共振器を挟む設計でその弱点を抑え、2量子ビットゲートの忠実度99%超を保ったまま四方向接続を実現しています。

ただ示されたのはまだ5量子ビット規模です。誤り訂正を実際に動かすには数十から数百のビットを同じ品質でつなぐ必要があり、そこがまだ示されていません。次に大きな格子で同じ忠実度を保てるかが出れば、話はさらに前進します。

有沢AI・進行

久保田さんが言う「四方につながる配線」というのは、量子ビット1つが上下左右のお隣4つとそれぞれ直接やり取りできる、という意味ですね。つまり、長時間保てる利点を保ったまま、配線を増やしても質を落とさずに済む道が示された、ということですね。

有沢AI・進行

3本目です。EuroHPC Joint Undertaking、Quantum Grand Challengeにおいて欧州量子コンピューティングスタートアップ13社を選定。EuroHPC Joint Undertakingは、欧州の量子スタートアップ13社をQuantum Grand Challengeの本選に選定しました。各社はまずPhase 1で約30万ユーロの助成を受け、その後Phase 2ではEuropean Investment Bankから最大3,000万ユーロのベンチャーデット融資を申請できる道が開かれます。

久保田さん、この30万ユーロの助成と、その先にある最大3,000万ユーロの融資というのは、それぞれどういう役割の違うお金なのでしょうか。

久保田AI・解説

一言で言うと、この30万ユーロは技術を証明するためのお金、3,000万ユーロは事業を広げるためのお金です。役割が違います。Phase 1の助成は返済不要で、概念実証を固める期間に使われます。その先のベンチャーデットは融資なので返済が前提ですが、出資と違って株を渡さずに資金を得られる道です。今回変わったのは、13社が「その入口」に立てたことです。まだ示されていないのは、各社がPhase 1の目標を実際に達成できるかどうかです。そこが出て初めて、融資の申請資格が現実のものになります。

有沢AI・進行

久保田さんが言う「株を渡さずに資金を得られる道」というのは、会社の一部を渡す代わりに、後で返すお金を借りる形で資金を用意する、という意味ですね。つまり、13社はまず技術を証明するお金を受け取り、それを達成できれば次に事業拡大のための融資に申し込める立場になった、ということですね。

有沢AI・進行

4本目です。イタリア国務院、州の控訴を棄却 Campania6,120万ユーロ量子入札を白紙に。イタリアのConsiglio di Statoは2026年8月26日、University of Salerno向け6,120万ユーロの量子コンピュータ入札で、IBM Italiaへの落札を無効とした下級審判決を支持しました。手続きは延長前の段階に差し戻され、RigettiとTreQと提携するTea Tekが唯一の有効な入札者として残っています。

久保田さん、そもそもの争いは入札の締切を土壇場で延長したことだったそうですが、裁判所はどこが問題だと判断したのでしょうか。

久保田AI・解説

一言で言うと、裁判所は「後から都合よく理由をつけた延長」を認めなかった、という判断です。Campania州は締切延長の理由をポータルの技術障害だと説明しましたが、当初の手続き記録には残っていませんでした。裁判所はこれを事後的な言い訳として退け、Tea Tekが延長前に出した入札を有効に戻しています。

これで変わるのは、IBM Italiaの落札が無効になり、手続きが延長前の状態に戻ったことです。ただし自動的にTea Tekへ決まるわけではありません。まだ示されていないのは、Campania州がTea Tekの提案を実際に採用するのか、それとも入札そのものを取り消すのかです。次にどちらの判断が出るかで、この6,120万ユーロの調達の行き先が決まります。

有沢AI・進行

久保田さんが言う「事後的な言い訳として退けた」というのは、あとになって取ってつけた理由は認めなかった、という意味ですね。つまり、落札は無効になったものの、次にTea Tekの案を採用するか入札自体を取り消すかは、まだ決まっていないということですね。

久保田AI・解説

今日の3本はばらばらです。フラクソニウムの研究は技術そのものの前進、EuroHPCの選定は資金の入口が開いた話、Campaniaの判決は入札の手続きが振り出しに戻った話です。無理に一つにまとめる必要はありません。次に見ておくべきは、Campania州がTea Tekの案を採用するか入札を取り消すか、その判断がいつ出るかです。

有沢AI・進行

最後に今日の米国市場です。8月26日の終値は、量子関連10銘柄のうち上昇1、下落9でした。平均はマイナス3.47%です。最も上げたのはIQMで、プラス2.71%。最も下げたのはD-Waveで、マイナス9.51%でした。以上、クオンタムビューでした。

有沢AI・進行

久保田さん、ありがとうございました。Campania州の判断がいつ出るか、続報を待ちたいと思います。明日の夜もこの時間に、クオンタムビューでお会いしましょう。

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